ルヴァン杯決勝進出のC大阪、「自信が崩壊」したリーグ浦和戦完敗から学んだ教訓

決勝ゴールを決めたセレッソ大阪FW加藤陸次樹【写真:Getty Images】
決勝ゴールを決めたセレッソ大阪FW加藤陸次樹【写真:Getty Images】

完敗を喫したリーグ戦から、ルヴァン杯準決勝2試合で修正

 セレッソ大阪は10日のルヴァンカップ準決勝第2戦で、浦和レッズに1-0で勝利。2戦合計スコア2-1で、今月30日の決勝戦への切符を手にした。小菊昭雄監督は、9月のリーグ戦での敗戦を「少しずつ積み上げた自信が一気に崩壊するくらいの内容」と話し、そこからのリベンジに成功した。

 C大阪は今季レヴィー・クルピ監督の体制でスタートしたが、8月26日に小菊監督に交代。そして、そこから1カ月経たずに迎えた9月18日、リーグ第29節浦和戦は敵地で0-2の敗戦だった。浦和のビルドアップに対してフリーパス状態で前進を許す展開で、小菊監督も「スコア以上の完敗で、私たちからしたら少しずつ積み上げた自信が一気に崩壊するくらいの内容だった」と振り返った。

 一方で、10月6日のルヴァン杯準決勝初戦では、かなり整理された守備を見せた。試合に立ち上がりにアーリークロスから失点したものの、徐々に守備がハマっていった。そしてこの第2戦では、序盤から浦和の中盤がボールを受けるところに厳しく寄せてリズムを掴んだ。リーグ戦の時は、相手の近くにアプローチすることができなかったが、そこから整理された状況がチームにあった。

「リーグ戦から、逆にたくさんの学びがあった。エラーもたくさんあったが、そこから新たに学んで前進してくれた。リーグ戦からルヴァン杯の2試合、どのように守備をして自分たちがデザインするか、そこから攻撃につなげるかをやってくることができた」

 指揮官の言葉には、全体の運動量の下支えにもあった。中3日のゲームで、この日の大阪はまだ夏が続いているような暑さだった。それにもかかわらず、C大阪は11人のスタメンがまったく同じだったが、よく走るという印象を与えるだけのプレーがあった。そこには「コーチングスタッフ、メディカルスタッフも毎日、選手の状態のケアを精一杯やってくれた。選手の頑張りが攻守につながるところが大切。規律を守りながら、走る、バトルすることを線にしていくことができた」という要素もあったという。

 この勝利でC大阪は、小菊監督への交代でのV字回復を象徴するような結果を一つ残した。シーズン序盤の整理されていないチーム状況からは脱却し、まとまって戦える好チームになった姿がそこにある。そして、2017年以来2回目のルヴァン杯獲得に向け、30日に埼玉スタジアムで名古屋グランパスとの決戦に臨む。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)


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