森保采配を金田喜稔が検証、“1チーム2カテゴリー”に疑問視 「好みで分けられている」

日本代表を率いる森保監督【写真:Getty Images】
日本代表を率いる森保監督【写真:Getty Images】

パスミスの柴崎を起用し続けた監督の采配を問題視

 日本代表は7日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第3節でサウジアラビアと対戦し、敵地で0-1と敗れた。今予選3試合を戦い、早くも2敗目を喫したことで本大会進出が危ぶまれる状況に。次節の12日オーストラリア戦を落とせば、チームを指揮する森保一監督の進退問題へ発展する可能性も帯びてきているなか、「天才ドリブラー」として1970年代から80年代にかけて活躍し、解説者として長年にわたって日本代表を追い続ける金田喜稔氏は、森保監督のチーム作りへ疑問を呈している。

 日本は9月2日のオマーン戦を0-1で落とし、まさかの黒星スタートとなった。続く中国戦を1-0でモノにし、連勝を狙って迎えたサウジアラビアとのアウェー戦では、立ち上がりこそ勢いを示したものの、後半に入ると一気に失速。すると0-0で迎えた後半26分、MF柴崎岳のバックパスがミスになり、相手FWフェラス・アルブリカンに独走を許した流れから決勝ゴールを奪われた。今予選3試合を終え、1勝2敗(勝ち点3)のグループ3位となった日本は、3連勝の1位オーストラリア、2位サウジアラビア(ともに同9)との勝ち点差が6に広がり、本大会進出へ暗雲が立ち込める状況となった。

 このサウジアラビア戦を振り返った金田氏は、痛恨のパスミスを犯した柴崎のパフォーマンスを「ボールを持たなくていいところで持ちすぎたり、不用意なパスで取られた」と言及。一方で、後半早々にもボールロストからピンチを招くなど、精彩を欠いていた柴崎を早めに交代させられなかった森保監督の采配ミスだとも指摘する。

「柴崎よりも、森保監督のミス。前半からボールを奪われる場面が多く、後半に入っても権田が決定的なシーンで防いだのも柴崎からだし、あそこまで(起用を)引っ張る必要があったのか。自分のミスで決定的な形まで持っていかれたら、それは視野も狭くなるし、相手のプレッシャーも怖がる。だから、失点シーンでは『ここにいてくれるだろう』というようなパスをしてしまうわけですよ。あそこまでミスが重なった選手の心理状況を、なぜ監督は分かってやれなかったのか」

page1 page2

金田喜稔

1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング