神戸イニエスタ、FK弾に浦和GK西川との巧みな駆け引き「寄っているのを見て蹴った」

2得点と活躍した神戸MFイニエスタ(写真中央)【写真:Getty Images】
2得点と活躍した神戸MFイニエスタ(写真中央)【写真:Getty Images】

ゴール正面からイニエスタがFK弾、西川のポジションもチェック

 ヴィッセル神戸の主将、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは2日のUJ1第31節、ホームの浦和レッズ戦で2ゴール。直接決めたフリーキックには、相手GK西川周作との駆け引きがあったことを明かした。

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 神戸が前半8分に元日本代表FW大迫勇也のゴールで先制すると、同21分にもチャンスが訪れた。ゴール正面からやや左サイドの位置でフリーキックを得ると、イニエスタがキックのポジションに立った。味方選手も西川の視野を遮るように相手の壁の近くに立たせるなかで、シュートコースの決断はその西川のポジションによって決まったという。

「西川選手が中央に寄っているのを見て、ファーの方にチャンスがあると思って蹴った。実際にそこから彼もニアに動き、自分のボールも良い軌道だったので(ゴールになった)。チームの勢いをつけるタイミングになったのが良かった」

 壁の上を巻いて落とすようなコースのボールを予期した西川の逆を突いて、ゴールにボールが吸い込まれた。さらに同34分には、大迫からのマイナスのラストパスを受けたイニエスタが放ったシュートが、相手MF柴戸海に当たると、再び西川の体重と逆方向にボールが飛んでゴールへ。この2ゴールでスコアを3-0として、勝利への流れを決定づけた。

 この日のイニエスタは、大迫と元日本代表FW武藤嘉紀の2トップの背後に構えるトップ下の位置に入り、相手ボール時には前線でのプレスにも参加。大迫も「試合の入りから僕とよっち(武藤)とアンドレスが良い関係でできたと思う」と、浦和対策の意味合いも込めたシステム変更も当たった。

 イニエスタは最終的に5-1で終えた試合全体を見て「チーム全体としても最高の試合で、全ての要素で上回れた。今後もこういう試合をACL出場権のためにも続けなければいけない」と話した。来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を得られる3位以内を争う上位直接対決で大勝した神戸は、再びアジアの舞台に戻るべく手応えのある勝利を収めた。

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