堂安と久保を「なぜ代えたのか」 采配に疑問…スペイン戦出場16人を金田喜稔が採点

優勝候補を相手に戦った選手たちをそれぞれ評価【写真:Getty Images & AP】
優勝候補を相手に戦った選手たちをそれぞれ評価【写真:Getty Images & AP】

スペインに0-1と惜敗、途中交代の堂安と久保は「延長戦でこそ輝いた」

 U-24日本代表は3日、東京五輪サッカー男子の準決勝でスペインと対戦した。金メダル候補相手にボールを保持される展開となったが、粘り強い守備で奮闘。前後半の90分間をスコアレスで終えたが、延長後半10分に途中出場したFWマルコ・アセンシオに決勝ゴールを決められて0-1で敗れ、史上初の決勝進出を逃した。

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 優勝候補を相手にした120分の死闘を、識者はどのように見たのか。「天才ドリブラー」として1970年代から80年代にかけて活躍し、解説者として長年にわたって日本代表を追い続ける金田喜稔氏が、この試合に出場した16選手を5段階(5つ星が最高、1つ星が最低)で採点。体を張ったプレーでスペインの攻撃を何度も食い止めた守備陣は、総じて「5つ星を与えていいほどのパフォーマンス」と絶賛した。攻撃陣では守備に奔走しながら力強いカウンターを発動させていたMF堂安律のプレーを高く評価。それだけにMF久保建英とともに、延長戦開始時に交代となった采配については、「ベンチに下げるべきではなかった」と疑問を呈した。

   ◇   ◇   ◇

<FW>
■林 大地(サガン鳥栖/→後半20分OUT)=★★★

 守備に回る時間が長い展開のなか、献身的に前線を動きチームを助けた。攻撃時には後方からのボールを足元に収めるべく相手DFと激しく競り合う姿も見せている。闘う姿勢は見せた。だがストライカーとしては、やはりゴールという結果は求めたいところ。相手最終ラインとの駆け引きのなかで何本かオフサイドになるなど、ボールがないところでの動きには課題を残した。

<MF>
■旗手怜央(川崎フロンターレ/→後半20分OUT)=★★★

 複数ポジションをこなせるユーティリティー性と豊富な運動量、川崎で磨いてきた技術力を大会を通じて発揮してきた選手。押し込まれることが想定されたスペイン相手の一戦に、左サイドハーフの“一番手”としてスタメン起用された。監督の信頼に応えるようにハードワークし、組織の一員として機能。パフォーマンスが悪かったわけではないが、サイドアタッカーとして大事な局面で決定的な役割は果たせなかった。

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