浦和の“下がる瞬間”が狙い目 大分に5戦ぶり勝利を呼んだ「怖がらずに出ていく守備」

暫定18位も浮上のきっかけになる一戦に?

 大分から見れば、後半45分間はかなり我慢の展開になった。浦和のビッグチャンスでシュートが枠を外れた部分もあったが、片野坂監督も一度トリプルボランチにシステムを変えて「中央から運ばれるのは非常に嫌だったので、少し真ん中の人数を多くしてサイドに強く出られる形で守備を修正し、2トップにすることで前からのチェイシングと、取ってからのカウンターがあるので、そこで2点目が取れたら」という交代策で戦況を落ち着かせた。

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 得点はチャンスを量産した前半のなかで、それも最初のうちにあったビッグチャンスを決めた1点のみだった。それだけに指揮官は「得点を数試合入れていなかったので、得点しないと勝ち点を取れないと思っていた。早い時間に取れたのは良かったし、できれば2点目を取って2-0で少し、自分たちも余裕を持ってプレーできれば良かった」と、上手くいっている時間帯に追加点を奪えなかったことを課題に挙げた。

 これで大分は21試合を終えて勝ち点16と、暫定18位に浮上したものの降格圏に入り込んだ状態で前半戦を終えた。それでも、この浦和戦が浮上のきっかけになりそうな予感は感じさせた。

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