伊杯決勝で惜敗も「これぞ私のミラン」 退任濃厚のブロッキ監督が続投に意欲

「心の底からミランのベンチに留まりたい」

 奮闘空しく敗北したことで、来季のEL出場権を獲得できなかった。リーグ戦で6位の座をキープすればEL出場権を確保できたが、サッスオーロの後塵を拝して7位に終わり、このイタリア杯制覇こそが唯一の道だったが、王者ユベントスの牙城を崩せず、名門は来季3年連続で欧州カップ戦の舞台から姿を消すことが決まった。

 就任と同時にシルビオ・ベルルスコーニ会長偏愛の4-3-1-2を採用するも、機能不全に陥り批判を集めたが、この大一番では4-3-3に変更し、王者相手に必死に対抗。だが、欧州の舞台に届かなかったブロッキ監督は、これで退任濃厚となる。自身の去就については「これで何か変わるとは思わない。今夜選手は私が求めている態度で戦った。勝つための情熱と気合を見せてくれた。私の仕事というものを見ることができた。そういう意味では幸せだ。もちろん、心の底からミランのベンチに留まりたいと思う。もしも今夜のパフォーマンスを分析するなら、少なくとも評価に値するだろう」と、来季続投に意欲を燃やしていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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