「時に稲妻のようなプレー」「試合序盤はブレーキ」 伊杯決勝のミラン本田に地元メディアの評価は真っ二つ

本田は今季公式戦2ゴールと寂しい結果に

 サッカー情報サイト「カルチョメルカート・コム」は、本田を「5.5点」と採点した。「時に稲妻のようなプレーがあった。後半はよりエンジンがかかった。なんにせよ、ゲームを救う可能性のあるプレーだったが、キエッリーニとの接触でPKは与えられなかった」

 本田は0-1とビハインドを背負った延長後半11分に、ペナルティーエリア内にドリブルで突進。相手DFジョルジョ・キエッリーニとの接触で倒れ、主審のジャンルカ・ロッキ氏はホイッスルを口に持っていったがPKの笛は吹かれず。同点のチャンスは得られなかった。

 また、サッカー情報サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」は本田に「6点」を与え、「試合開始当初は少しブレーキになった。少しずつゲームのペースに入り込むと、ユベントス陣内でいくつか危険な攻撃の形を作った」と、試合序盤はスロースタートでチームの足を引っ張ったが、後半以降は攻撃面でも見どころのあるプレーを見せたと評価している。

 2014年1月にミランに加入して以来、初のタイトル獲得へ最大のチャンスだったが、絶対王者ユベントスに競り負ける結果になった。これにより、今季の最終戦を終えた本田はリーグで1ゴール、イタリア杯で1ゴールのシーズン通算2ゴールという寂しい結果に終わってしまった。3季連続でヨーロッパのカップ戦への出場権を逃したミランとの間では、今後は2017年6月に切れる契約を巡って去就問題も残っている。ミランでのラストゲームになる可能性もあったこの決勝戦だが、有終の美というわけにはいかなかった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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