英代表監督の「ブンデス低評価」が“冷遇”の原因? サンチョ起用法に独紙が疑問符

EUROで未だに出場がないMFジェイドン・サンチョ【写真:Getty Images】
EUROで未だに出場がないMFジェイドン・サンチョ【写真:Getty Images】

ドルトムントで今季16得点20アシストのサンチョ、EURO2試合で出場機会“ゼロ”

 欧州選手権(EURO)のグループDで2試合を戦い終えたイングランド代表を巡るニュースのなかでも、ひと際関心を集めているのが、MFジェイドン・サンチョ(ドルトムント)の起用法だろう。大会前は注目選手の1人として名前が挙がっていた同選手だが、初戦のクロアチア戦ではベンチ外、第2戦のスコットランド戦はベンチ入りしたものの、最後まで出場機会は訪れなかった。

 こうしたなか、サンチョがプレーしているドイツのメディアからは、イングランドのギャレス・サウスゲート監督によるブンデスリーガへの低評価が原因ではないかとの指摘が出ている。ドイツ紙「ビルト」は、「サウスゲートはブンデスリーガの存在を真剣に捉えていないので最初の2試合でジェイドン・サンチョの起用を放棄し、ドルトムントのスター選手は1秒たりとも出場時間を得られなかった。サウスゲートは、サンチョのパフォーマンスがプレミアリーグで活躍するライバルたちと同じレベルにはないと見ている」と分析。「欧州のトップクラブにとってイングランドのクラブとの対戦は間違いなく大きなチャレンジになる。しかし、私はドイツのレベルが同じくらい高いとは思っていない。なぜなら彼らのクラブの経済的な規模は、イングランドほどではないからだ」というサウスゲート監督の過去の発言をその根拠として引用している。

 また、サウスゲート監督によるサンチョの起用法について、イングランド代表OBからも疑問の声が上がっていると紹介。イアン・ライト氏が「昨シーズン、所属クラブで16ゴール20アシストを記録した選手がベンチにいるのに、途中出場のチャンスがもらえていない」と語れば、リオ・ファーディナンド氏も「監督のこの決断は本当に理解できない。初戦はベンチ外で、2戦目はピッチの上にいなかった。優秀なタレントを無駄にしている」と指摘したという。

 サンチョが得意としているウイングのポジションでは、MFフィル・フォーデンとFWラヒーム・スターリング(ともにマンチェスター・シティ)が2試合続けて先発しているが、2試合で1ゴールのみの攻撃陣にはテコ入れが必要との声もある。現地時間22日のグループリーグ最終戦のチェコ戦で、サウスゲート監督がサンチョの先発起用を決断するかどうかに注目が集まりそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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