ミランの不人気指揮官が来季続投に意欲 「これからもこのユニホームに血を注ぐ」

ブロッキ監督は「崩壊状態」と告白

 ACミランのクリスティアン・ブロッキ監督が、リーグ7位に終わったチームについて崩壊状態だったと認める一方、21日に行われるイタリア杯決勝のユベントス戦の結果に関係なく来季続投に自信を浮かべている。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。

 ブロッキ氏は先月シニシャ・ミハイロビッチ前監督の更迭を受けて新監督に就任。格下との対戦がほとんどだったが、2勝2敗2分けの成績に終わり、内容も乏しく、メディアとサポーターからは大ブーイングを受けている。現役時代に黒子役として黄金期のミランを支えた40歳の 青年監督は「このミランはビッグチームだったミランとはほど遠い?」と質問されると、率直にこう答えた。

「すごく遠い。それぞれのクラブ組織はバラバラ。全てにひびが入り込んで、深い裂け目が生じてしまう」

 今季100億円の強化費を投入したが、同額の赤字を計上。ブロッキ政権誕生の後ろ盾となったシルビオ・ベルルスコーニ会長は、ミラン買収30周年記念に中国企業への身売り交渉を進めている。ブロッキ政権誕生後も事態をさほど好転せず、欧州リーグ出場権を獲得できる6位から転げ落ち、格下のサッスオーロにその座を奪われた。指揮官は、そうした失策を続けたクラブが崩壊状態だと告発している。

 

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