“本気”のストイコビッチ監督、セルビアの決定機逸に怒り マスクを叩きつけ不満爆発

セルビア代表の指揮を執るストイコビッチ監督【写真:ロイター】
セルビア代表の指揮を執るストイコビッチ監督【写真:ロイター】

セルビア代表監督として日本と対戦、ベンチ前で勝利を求める姿勢を示し続ける

 セルビア代表のドラガン・ストイコビッチ監督は、現役時代に華麗なテクニックで沸かせた同国を代表するファンタジスタだった。日本でも名古屋グランパスで長期にわたってプレーし、1995年にはMVPを受賞。3度のJリーグベストイレブン選出、2度の天皇杯優勝を果たした。その後、2008年からは監督として帰還し、10年には名古屋を初のJ1優勝に導いている。

 その華麗なテクニックから、「ピクシー」の異名をとったストイコビッチ監督だが、同時に激しい一面でも知られる。Jリーグでは、審判と口論を繰り広げたり、審判のイエローカードを奪い取って、逆に審判に突きつけたりした。現役引退後の現在も、その熱さは変わらず。11日に無観客のノエビアスタジアム神戸で行われている日本代表対セルビア代表の一戦でも、様々な行動が目を引いた。

 前半の中盤、日本にボールを支配される時間帯には、フラストレーションが溜まったようだ。前半33分、中盤でMF橋本拳人のタックルでセルビア代表MFが倒れ込みファウルにならなかった場面では、指笛を吹き、無観客のスタジアムに響く大声で「レフェリー!」と叫ぶ。プレーが途切れてからは、第4審判に詰め寄って説明を求める場面もあった。

 さらに前半41分、FWデヤン・ヨベリッチが反転シュートを放った際には、ピクシーも拍手で称えた。同44分にもセルビアは、中盤で日本の守備を外して縦パスを入れる。これをエリア内で受けたFWミラン・マカリッチは、前を向いて左足でシュートを放ったがゴール右に外してしまった。この場面でピクシーは、“なぜ決まらないんだ”とばかりにマスクを外して叩きつけ、不満を爆発させた。

 常に“本気”で勝利を求めるストイコビッチ監督。両チーム譲らずに前半を0-0で終えたが、後半も試合の行方とともにピクシーのパフォーマンスに注目だ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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