ミラン本田が最大の屈辱! 在籍2年半で最高の舞台、伊杯決勝ユベントス戦でベンチ要員に逆戻りへ

「パンキナーロ」「失望男」の悪夢再び

 本田は今季前半戦に、シニシャ・ミハイロビッチ前監督がシステムを4-3-3に移行したことで、スタメンの座を失った。

 現地メディアでは当時、「パンキナーロ(ベンチ要員)」や「マーケティングマン」「失望男」と散々な称号を次々に与えられていた。4-4-2にシステムが変更されて右サイドハーフのポジションを得てからは、献身性や右サイドバックのイニャツィオ・アバーテとの良好なコンビネーションが高く評価されたが、クリスティアン・ブロッキ監督就任後にはトップ下で4試合連続の先発。だが「自分の家」と自認していたトップ下では目立った活躍ができず、攻撃をスローダウンさせてしまうパフォーマンスから再び、イタリアメディアから酷評にさらされている。

 来季に向けた去就問題も発生しているなかで迎えるシーズン最終戦は、ミランの10番・本田の集大成のゲームになる可能性もあるが、その舞台では「パンキナーロ」の立場に戻ってしまう可能性が高いと現地ではレポートされている。

 絶対王者ユベントスに勝利しない限り、ミランは来季UEFAヨーロッパリーグ行きの道を開けない。去就問題も浮上する本田にとって、イタリア杯決勝は2年半過ごした暗黒時代のミラン人生で最大の見せ場となる。初のタイトル、3年ぶりの欧州カップ戦の切符を懸けた大一番で、ベンチを温めることになってしまうのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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