DF吉田麻也とのマッチアップを熱望も実現せず…「出てほしかった」

　日本代表は3日、中止になったキリンチャレンジカップ・ジャマイカ戦の代わりとして、U-24日本代表とチャリティーマッチで対戦した。キャプテンマークを巻いて後半途中までプレーしたFW大迫勇也は、「せっかくならオーバーエイジにも出てほしかった」と話しつつ、経験ある選手たちがU-24代表を変化させると話した。

　東京五輪を目指すU-24代表にはこの試合から、DF吉田麻也、DF酒井宏樹、MF遠藤航のオーバーエイジ（OA）が合流。さらにA代表で主力のDF冨安健洋も本来の年代であるU-24代表へ。それだけに大迫は試合前から「楽しみ」という言葉を重ねていた。

　しかし、5日にU-24ガーナ代表との国際親善試合を控えながらも急遽決まったゲームということもあってか、前述の選手たちで出場したのは遠藤が後半33分からボランチに入ったのみ。その時には大迫は交代で退いていただけに、「正直、残念な気持ちのほうが強い。せっかくならオーバーエイジにも出てほしかった。（吉田と）できたら良かったなと。イメージは試合前までしていたので」と、率直な思いを口にした。

　それでも大迫は試合開始からわずか2分、MF鎌田大地のコーナーキックでニアサイドに走り込むとヘディングでファーサイドへ。そこにMF橋本拳人が飛び込んで先制点になった。そのゴールを「結構フリーでヘディングできたので、スムーズにというか、橋本が良いところに詰めてくれた」と、涼しげな表情で振り返った。

　A代表のゴールは、前半2分、同41分、後半7分と、前後半の立ち上がりや終了間際になった。それは裏を返すとU-24代表の課題ということもできるが、大迫は経験のある選手たちへ全幅の信頼があると話した。

「オーバーエイジが入れば全く違うチームになると思うので、試合の入りどころと締めどころを3人がやってくれると思う。そこは問題ないんじゃないですか。後ろに３人が入り、そこで違いが作れる。安定をもたらせると思うし、期待して良いと思う」

　結果的に試合はA代表が格の違いを見せることになり、大迫が熱望した吉田とのマッチアップも実現しなかったが、東京五輪でのメダル獲得を目指すチームで盟友が活躍することを確信していた。