“中盤の達人”カンテ、CL決勝の超絶タックルを海外絶賛 「バロンドールの本命に値」
チェルシーのCL制覇に貢献したカンテ、デ・ブライネの突破を食い止めた瞬間に脚光
チェルシーは現地時間29日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝でマンチェスター・シティを1-0で下し、9シーズンぶり2度目の欧州制覇を果たした。海外メディアではフランス代表MFエンゴロ・カンテの攻守にわたる活躍が称賛されているが、後半に見せた超絶タックルにも注目。「バロンドールの本命に値する」と、最大級の賛辞を送っている。
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トーマス・トゥヘル監督が率いるチェルシーは、前半39分に最終ラインのブラジル代表DFチアゴ・シウバが負傷交代を余儀なくされるアクシデントに見舞われたが、その3分後にイングランド代表MFメイソン・マウントのスルーパスに抜け出したドイツ代表MFカイ・ハフェルツが値千金のゴール。この1点を最後まで守りきり、1-0でプレミア王者シティを下してCLの頂点に立った。
そうした試合展開のなかで輝きを放ったのが、ピッチのあらゆる局面に顔を出し相手の攻撃の芽を摘んだカンテだ。決勝のプレーヤー・オブ・ザ・マッチにも選出された“小さな巨人”を、英メディアも「同世代で最も優れた守備的MF」と大絶賛。特に注目を集めているのが、後半7分にシティのベルギー代表MFケビン・デ・ブライネのドリブル突破を、後方からのスライディングタックルで食い止めたシーンだ。
シティがチェルシー陣内の左サイドから攻撃を仕掛ける場面。フリーで横パスを受けたデ・ブライネがドリブルを開始すると、右後方からカンテが追走しペナルティーエリア手前でスライディングタックルを敢行する。伸ばした右足はしっかりとボールを捉えており、芸術的とも言えるクリーンなタックルで危機を回避した。
このシーンに海外メディアも注目し、米スポーツ専門局「ESPN」が「ファンタスティックな奪取」と伝えれば、スペイン紙「AS」も「彼はデ・ブライネを無力化した」と絶大な存在感を放ったと強調。さらに「バロンドールの本命に値する」「決勝戦で再び中盤の達人となるのに十分だった」と称賛の言葉を並べている。
クラブや代表で様々なタイトルを獲得してきたカンテ。30歳と着実に経験を積み重ねる名ボランチは、大舞台で再び自らの才能を証明した。