沈黙の”ジャガー”浅野が明かしたリオ世代FWの意地と危機感 「OAがいなくても競争は激しい」

「OAを使わなくてもと思ってもらえるように…」

 本大会ではOA枠としてFW大久保嘉人(川崎F)招集の噂が浮上するなど、18人のメンバー入りに向けて競争は激化している。数少ないA代表経験者の浅野とはいえ、その立場は安泰ではない。ガーナ戦でも、初招集の富樫がいきなり結果を残すなど、最後まで気の抜けない状況が続いている。「(OAを)もし使わなくても元々競争は激しくて、自分の持っているものを全て出し切ってアピールしていかないと、この年代の代表にも入れないと自分は常に危機感を持ってやっているので、そういった意味ではOAが使われるから厳しくなるという考えは自分にはない」と油断は見せていないが、最後まで懸命のアピールが必要だと強調していた。

「監督にOAを使わなくても安心できてオリンピックで戦えると思ってもらえるように、僕らは持っているものを全て出していかないといけないと思う。自分はそんなことを考えている暇はないので、自分自身のことだけを考えて、まずは五輪に行くメンバーに入り込めるよう、できることをしっかり、毎日毎日100%やっていくだけかなと思います」

 ガーナ戦は沈黙し、お得意のジャガーポーズを決めることはできなかった。それでも50メートルを5秒台で駆け抜ける俊足ストライカーは虎視眈々と、わずか18人だけが勝ち取れる五輪メンバー入りを狙っている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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