元日本代表FW大黒将志、“ストライカー論”を確立させたカズの金言 「すごく重い」

現在はG大阪のアカデミーストライカーコーチを務める【写真:©GAMBA OSAKA】
現在はG大阪のアカデミーストライカーコーチを務める【写真:©GAMBA OSAKA】

大黒が考えるストライカーにとって一番大切なこと「強い気持ち」

 自身はドリブラーとして壁にぶつかり、研究を重ねて“理論派”ストライカーへと変貌を遂げた。そして現役中に重ねたのは222ゴール。その1点、1点に大黒のストライカーとしての信念が込められている。その信念の根底には、カズこと元日本代表FW三浦知良(横浜FC)の言葉がある。

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「200得点以上、バリエーションはいろいろあった。でも僕はどのゴールでも『1点は1点』としか思っていない。カズさんが言っていたけど、『簡単なゴールはない』。これはすごく重いと思っていて、どのゴールにも思い入れはある。ごっつぁんゴールでもポジションを取っているから点が取れるわけで、どのゴールも大事。偶然はない。(ピッチに立っている時は)ずっと考えている。ボールがどこにあって、こう動くからDFをこっちに誘導したい。だから、こっちに動く……とか。本当に使いたいスペースでなくても、動くことによって使えたりとか。偶然のゴールはない」

 この考えに至ったのはシンプルなものだった。だからこそ、「ストライカーにとって一番大事なことは?」との問いに即答する。

「点を取りたいという気持ち。点を取りたいから動き出すと思うし、シュートも打つと思うし、そういう強い気持ち。人間なのでメンタルが落ちたりする時もあるけど、そういうのも関係なく、強く『俺が点を取る』『点に飢えている』というマインドを練習から持つこと。練習でも一番点を取る、誰にも負けないという強い気持ちを持つこと。僕、昔(東京)ヴェルディにいた時、練習から異常に点にこだわってやっているのを見た他のFWの選手から、『こんなに貪欲にミニゲームでも点にこだわっている人を見たことない』と言われた。そういうマインド、点を取りたいという気持ち、強さは必要だと思う」

 研究熱心な“理論派”ストライカーにとって何よりも大切なものは、意外にも「点を取る」という気持ちだという。20年以上、この思いに突き動かされたからこそたどり着いたゴールへの道筋。大黒の“ストライカー論”は次世代へと受け継がれていくはずだ。

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