元日本代表FW大黒将志、現役時代に“衝撃を受けた”DFは? 「後ろから足が出てくる」

多くのストライカーを押しのけて期待するJリーガーは18歳のFW唐山翔自「面白い子」

 FWとして壁となり成長を促してくれた存在が中澤だった。そのなかで、現在はG大阪のアカデミーストライカーコーチを務めている。点取り屋としての“ノウハウ”を伝授する立場になった今、期待するJリーガーがいる。

「自チーム贔屓なんですけど(笑)、唐山翔自くんには期待している。一発決めて欲しいという思いで応援している」

 唐山はG大阪アカデミーで育ち、昨季飛び級でトップ昇格を果たした18歳。高校2年生だった19年から2種登録され、U-23チームの一員としてJ3リーグで活躍した。19年は10試合8得点、昨季は23試合10得点。プロとなった昨年はJ1でも7試合に出場した。4月27日に愛媛FCへの育成型期限付き移籍が発表され今季は“武者修行”に出ることになったが、年代別代表にも選出されているパリ五輪世代のストライカーだ。大黒が期待するFWとして名前を挙げた理由は、素材の良さだけではない。

「動き方も上手いし、いないといけない場所にしっかりいる。あとは要求してボールを引き出して、シュート練習をしっかりやればもっと良くなる。突き詰めて欲しい。実は唐山くんは面白い子で、興味津々で僕にいろいろ聞いてくる。指導はできていないけど、聞かれたことには惜しみなく答えている。唐山くん自身、ユースの子を羨ましがっていて、ユース年代は吸収も早いし、ユース、ジュニアユースにもすごくいい子がいるので、彼は『危機感を持っている』と言っていましたね。僕からしたらみんなガンバの後輩で全員可愛いし、みんなに上手くなってもらえれば嬉しい。そのなかで期待しているのは唐山くん」

 後輩の飽くなき探求心に胸を打たれ、18歳ストライカーを期待の星として名指しした大黒。222ゴールを積み上げた元日本代表FWの思いはきっと“令和の点取り屋”に届くだろう。(文中敬称略)

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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