4-4-2新布陣に戸惑いを見せたドルトムント香川 16戦ぶり黒星に「前半は特にやりづらかった」

8試合ぶりの無得点でフランクフルトに敗戦

 ドルトムントの日本代表MF香川真司は、7日の敵地でのフランクフルト戦(0-1)で5試合連続の先発フル出場を果たした。新たに試された4-4-2システムのトップ下として起用された香川だったが、「前半は特にやりづらかった」と新システムへの適応と相手の堅守に苦しんでいたと明かした。ブンデスリーガ公式サイトが報じている。

 ドルトムントは前半14分に長谷部の右クロスからMFアイクナーにヘディングで決められて失点。それ以降は11人全員がしっかりと守備に下がってゴール前に鍵をかけたフランクフルトの牙城を崩せず、完封負けを喫した。リーグ戦での無得点は3月5日のバイエルン戦(0-0)以来8試合ぶり。黒星は昨年12月19日の敵地ケルン戦(1-2)以来、16試合ぶりとなった。

 香川も立ち上がりの失点が苦戦を招いたと振り返っている。

「試合の立ち上がりから15~20分やった感覚で『なかなか難しいな』というのは感じていました。ただ、前半を無失点で終わることが何よりも大事で、無得点であることに問題だと思うことはなかったですし。それは相手が11人で守ればしょうがない、と。あわよくば1点取れれば良かったですけど、そんな甘くないですし。(フランクフルトは)バイエルンにも守り切ってるところはあるし。だから守備は堅かったですし、しっかりと(ドルトムントを)研究して、3バックもやはりダブルボランチとコンパクトにスペースを与えてこなかったし、そういう意味では、本当に失点が痛かったと思います」

 シーズン前半戦は4-3-3、後半戦に入ると4-2-3-1を軸に3バックを導入するなど、トーマス・トゥヘル監督は様々なシステムを使い分け、選手もその時のコンディションや調子次第で積極的に入れ替えてきた。不動のMFバイグルが出場停止だったこともあり、勝てば優勝への望みがつながる可能性があった一戦でも、中盤をダイヤモンド型に配置した4-4-2の新システムを試す思い切った判断を下した。

 

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