1975年度生まれ「日本人ベスト11」 GK川口、エース城…実力者並ぶDF陣も強固

(左から)城彰二、川口能活、森岡隆三【写真:Getty Images】
(左から)城彰二、川口能活、森岡隆三【写真:Getty Images】

【日本人選手・年代別ベストイレブン|1975年度生まれ編】“守護神”川口能活に異論なし、奥大介ら技巧派MFも揃う

 日本代表やJリーグに数多くのタレントを輩出した輝かしい世代はいつなのか。ここでは日本の“学年”の区切りに合わせた年度別の「年代別ベストイレブン」を編成。今回は1975年度(75年4月2日~76年4月1日)生まれを見ていく。

 1975年度生まれで、Jリーガーになった日本人選手は計64名。そのなかで日本代表歴があるのは9選手となっている。

 この年代で最も多くの代表キャップを重ねたのは、高校サッカー選手権でもヒーローとなったGK川口能活だ。清水商高の守護神として日本一に輝くと、1994年に横浜マリノス(当時)に加入。プロ2年目から正GKの座をつかむと、その後はアトランタ五輪代表、そしてA代表とステップアップした。98年フランス大会から、ワールドカップ(W杯)メンバーに4大会連続で入った守護神は、国際Aマッチ116試合に出場。川口がこの世代を代表する守護神であることに異論の余地はないだろう。なお、セカンドチームには、日本代表として1試合に出場しているGK下田崇を入れる。

 最終ラインにも、日本代表歴のある選手たちが並ぶ。フィリップ・トルシエ監督から高く評価され、2000年シドニー五輪、02年日韓W杯に出場したDF森岡隆三、ジュビロ磐田黄金期を支えた1人でジーコ監督時代の日本代表でプレーしたDF田中誠と、カバーリング能力に長けた2人がいる。ただし、今回は4バックにしたため、森岡は清水時代に経験のある左サイドバックに配置し、もう1人の代表経験のあるセンターバックであるDF寺田周平を田中と中央に置いた。そして右サイドバックには浦和レッズ一筋21年、中盤も柔軟にこなすことができるDF山田暢久を配置した。

 中盤には複数のポジションをこなせる戦術眼の高い選手たちが多い。中盤の底は、アトランタ五輪に出場したMF廣長優志とMF遠藤彰弘の2人。センターバックも務められる廣長をアンカーに、アトランタ五輪では10番を付けて右サイドを任された遠藤をつなぎ役とする。トップ下には日本代表でも活躍し、磐田と横浜F・マリノスの2クラブでJ1優勝を経験した技巧派MF奥大介を起用した。

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