「香川を見れば不安に思う」 怪物ハーランド、”移籍拒否”の可能性を英指摘

ドルトムントで活躍するFWハーランドとユナイテッドでプレーしたMF香川真司【写真:AP & Getty Images】
ドルトムントで活躍するFWハーランドとユナイテッドでプレーしたMF香川真司【写真:AP & Getty Images】

香川、ムヒタリアンの“失敗ケース”を引き合いに、ユナイテッド移籍の実現性に言及

 ドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドは今夏、欧州ビッグクラブへの移籍が噂される。これまで数々の新天地候補が挙がってきた中の一つにはマンチェスター・ユナイテッドも存在するが、英紙は同じくドルトムントからユナイテッドへと移籍したMF香川真司(PAOK)、MFヘンリク・ムヒタリアン(ローマ)が失敗に終わったケースを引き合いに「オールド・トラッフォードへの移籍を拒否するかもしれない」と指摘している。

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 現在20歳のハーランドは、昨年1月にオーストリアのザルツブルクからドルトムントに移籍。加入直後からエースとしてハイペースで得点を重ね、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では11試合で計14ゴールの大会最速記録をマークするなど、驚異の決定力に欧州クラブが熱視線を送っている。先日、代理人のミノ・ライオラ氏と父親のアルフ・インゲ・ハーランド氏が会合を持ったことが海外メディアで報じられると、スペインやイングランドの名門クラブ移籍が盛んに噂されるなど、去就報道は過熱する一方だ。

 新天地候補としてプレミアリーグでは、マンチェスター・シティ、リバプール、チェルシーといった名門クラブの名前が挙がっているが、その中の一つにユナイテッドも名を連ねているとされる。そんななか、英紙「デイリー・エクスプレス」は「ハーランドは2人の選手がいたため、マンチェスター・ユナイテッドの移籍を拒否するかもしれない」と指摘。ここで記された”2人の選手”とは、香川とムヒタリアンだ。

 両選手はともにドルトムントで飛躍を遂げた後、ユナイテッドへと移籍したキャリアを持ち、それぞれ「失敗」に終わったと見なされている。香川は2012年に名将アレックス・ファーガソン監督率いるユナイテッドへの移籍を掴み取ったが、翌シーズンにファーガソン監督が退任し、デイビッド・モイーズ監督(現ウェストハム)が就任すると状況が一変し、出場機会が激減。次のルイス・ファン・ハール政権でも立場が変わらなかった。一方のムヒタリアンも、16年の夏にユナイテッドへ鳴り物入りで加入したものの、ジョゼ・モウリーニョ監督(当時)から冷遇され、わずか1年半でクラブを去った。

 ハーランドが仮にユナイテッドを移籍先に選択した場合、同じくドルトムントから移ることになるため、記事では「香川やムヒタリアンの苦労を振り返ると、20歳の若者はオールド・トラッフォードへの移籍を拒否するかもしれない。ユナイテッドは、ハーランドを強く望んでいるかもしれないが、香川やムヒタリアンを見れば、彼が不安に思うのも無理はない」と、過去の事例を踏まえたうえで移籍の実現性に見解を示していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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