「日本戦を軽く見過ぎていたと…」 韓国代表監督への“非難の声”を現地記者が指摘

日韓戦でのベント采配の問題点が指摘されている【写真:Getty Images】
日韓戦でのベント采配の問題点が指摘されている【写真:Getty Images】

「news1」のアン・ヨンジュン記者、日韓戦でのベント采配の問題点に言及

 日本代表は25日、日産スタジアムで行われた国際親善試合で韓国代表と対戦し、3-0と完勝した。前半17分にDF山根視来(川崎フロンターレ)がA代表デビュー弾を挙げ、同27分にMF鎌田大地(フランクフルト)が追加点。さらに後半38分にはMF遠藤航(シュツットガルト)がダメ押し弾を決めて、日韓戦では2013年以来8年ぶりの白星となった。

 新型コロナウイルスの影響により様々な制限があるなかで行われた今回の一戦だが、この敗戦を韓国側はどのように受け止めたのか。韓国の総合ニュースサイト「news1」のアン・ヨンジュン記者は、「これは単なる0-3の敗戦ではありません」としたうえで、「ベント監督の立場は間違いなく揺らぐことになるでしょう」と、韓国代表を率いるパウロ・ベント監督への風当たりが強くなっていると指摘している。

 ベント監督は当初、今回の日韓戦に向けてFWソン・フンミン(トッテナム)やFWファン・ヒチャン(RBライプツィヒ)ら欧州組の主力を招集し、勝利への意欲を示した。だがソン・フンミンは負傷を理由に、ファン・ヒチャンはドイツ・ザクセン州の保健当局の隔離規定により不参加が決定。MFチョン・ウヨン(フライブルク)やMFイ・ガンイン(バレンシア)と欧州組は2人のみで、ベストとは言えない陣容となった。

 20歳MFイ・ガンインを“ゼロトップ”気味に配置して試合に臨んだ韓国だったが、この采配が裏目に出たのか、序盤から攻守に機能性を欠き、球際でも持ち味のアグレッシブさを見せることができない。そして前半のうちに2点を失うと、後半にメンバーを変えて反撃を試みるも得点を奪えず。終盤にもセットプレーからさらに1失点と良いところなく、2011年8月の“札幌の惨事”と同スコアとなる0-3で敗れた。

 試合後、絶対的エースであるソン・フンミンの不在について言及しなかったベント監督だが、「news1」のアン・ヨンジュン記者は「客観的に見て穴がなかったとは言い難いでしょう」として、「ソン・フンミン1人だけではなく、ファン・ウィジョ、ファン・ヒチャン、クォン・チャンフンまで不在となったことで、大きな穴になっていたと感じます」と、欧州組の主力を多く欠いた影響は大きかったとしている。

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