ユベントス英雄、古巣のリーグ10連覇困難を明言 「今日で夢は終わった」
現役時代はユベントスの生え抜きとしてプレーしたマルキージオ氏は古巣に手厳しい言葉
イタリアの名門ユベントスは、現地時間21日に行われたホームでのセリエA第28節ベネベント戦に0-1で敗れた。現役時代にユベントス下部組織からの生え抜きとしてプレーした元イタリア代表クラウディオ・マルキージオ氏は、10連覇に向けた歩みを「終わった」と明言した。
【PR】ABEMA de DAZN、明治安田J1リーグの試合を毎節2試合無料生中継!
ユベントスは16位のベネベントをホームに迎えた一戦で後半24分に先制点を許すと、そのまま無得点で終わった。ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド、スペイン代表FWアルバロ・モラタの2トップだけでなく、攻撃的な長所を持つ選手たちをスタメンに多く並べたのにもかわわらず、攻撃の機能性は上がらなかった。
国営放送「RAI」に出演したマルキージオ氏は、現役時代にアンドレア・ピルロ監督や、現チームではイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチらの古参選手とはともにプレーしている。しかし、古巣に対しては手厳しい言葉を並べた。
「今日でユベントスの10連覇に向けた夢は終わったと思う。今日のユベントスはピッチに間違ったメンタリティーで降りていった。今季のチームは、順位表を見れば勝つべき相手との試合に苦労する姿を見せてきた。順位表はパフォーマンスを映す鏡であり、もはや上ではなく下を見ないといけない」
ユベントスは27試合消化で勝ち点55の3位。首位インテルとは同じ試合数で勝ち点10差がつき、マルキージオ氏の話すように逆転優勝は絶望的だと言えるだろう。また、同勝ち点の4位には1試合消化の多いアタランタ、同じ消化数のナポリも勝ち点53に迫っている。来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権の死守を考えるべき状況にある。
マルキージオ氏は、連覇をストップする監督になってしまうことが濃厚な現役時代の盟友ピルロ監督の去就については「分からない」とだけ話したが、当初はU-23チームの監督として経験を積ませる予定だったクラブのレジェンドに、いきなりトップの指揮を任せたユベントス首脳部の判断は最悪の結果を招くことになってしまいそうだ。