ミラン株主総会が紛糾! 109億円の赤字計上に株主が大激怒、会長&CEOの退陣を要求

大荒れの株主総会でガリアーニCEOが血祭り ベルルスコーニ一族は欠席

 ACミランの株主総会が、28日にクラブ拠点のカーサ・ミランで行われたが、史上最大級の紛糾となったようだ。クラブは2015年度決算で8930万ユーロ(約109億円)の赤字を計上したことを発表したが、かつての名門の凋落に株主は激怒。シルビオ・ベルルスコーニ会長らオーナー一族が欠席するなか、出席したアドリアーノ・ガリアーニCEOは株主から罵声を浴びせられた。ミラン専門ニュースメディア「Milannews.it」が報じている。

 中国富豪への身売り交渉が報じられるなかで行われた株主総会は、大荒れとなった。ある株主が、109億円もの赤字の要因となったミランの無駄な人件費を糾弾。ミランは選手、スタッフを含め172人の人員を抱えているが、これはユベントスの99人、ナポリの53人に比べてあまりに多すぎると指摘すると、批判の嵐が巻き起こった。

「毎年、特に昨年多くの批判をしたが、今年は想定外の悪化を見せている。ここまで転落するとは思わなかった。セードルフ、インザーギ、ミハイロビッチの責任とは誰も言わない。この責任はリーダーにある。ガリアーニとベルルスコーニだ。会長に非があると明言することが反逆罪に当たるとは思わない。ミランがかつて破産危機を乗り越えた時には、パオロ・マルディーニ、フランコ・バレージ、フィリッポ・ガッリのような偉大な勝利者が存在した。今、どこにそんな偉大な選手がいるんだ」

 株主のジュゼッペ・ガッティ氏は、ベルルスコーニ会長とガリアーニCEOを名指しで糾弾した。そして次のように熱弁を振るい、クラブ首脳の退陣を要求した。

 

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