C・ロナウド、GK裂傷の”危険プレー”が波紋 「レッド回避」の判定に海外見解

ユベントスのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド【写真:AP】
ユベントスのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド【写真:AP】

カリアリGKクラーニョの顎にスパイク裏が直撃、相手は出血も退場は免れる

 ユベントスのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、現地時間14日に行われたセリエA第27節カリアリ戦(3-1)でハットトリックを達成した。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)での”沈黙”に対する批判を黙らせる活躍を遂げた一方、この試合での危険プレーが波紋を呼んでいる。

 CL決勝トーナメントで目立った活躍ができず批判を浴びていたロナウドだったが、カリアリ戦ではそのうっ憤を晴らすかのようなパフォーマンスを見せた。前半10分、右CKから打点の高い圧巻ヘッドで先制点を奪うと、同25分には自ら獲得したPKを冷静に沈めて加点。さらにその7分後、ペナルティーエリア内でボールを受けると、シザースフェイントから左足シュートを突き刺し、前半だけでハットトリックを達成した。

 エースとしての貫録を示す圧巻パフォーマンスに賛辞が送られた一方で、この試合での危険プレーが波紋を呼んでいる。前半14分、敵陣ゴール前へのクロスに反応した際、右足のスパイク裏が相手GKアレッシオ・クラーニョの顎に直撃。クラーニョの顎からは出血も見られていたが、ロナウドは警告を受けるのみに止まった。

 故意ではなかったとはいえ、退場処分になっても不思議ではなかったプレーに海外メディアが焦点を当て、イタリアメディア「フットボール・イタリア」は、カリアリ会長のコメントを紹介。「何よりもロナウドが退場処分にならなかったことが悔やまれる。あれは危険なプレーであり、GKの安全を脅かしたのだから、レッドカードで罰せられるべきだろう」と主張している。

 同国スポーツ専門メディア「Fanpage.it」では、サッカー連盟(FIGC)により定められているレギュレーションを示しながら考察。「ボールを占有するためのタックルにおいて、不相応な力を用い、相手の安全を害して、前、横、後から、片足または両足を用いて相手を打つ者は、重大な反則を犯したものとする」という条文を引用し、故意的ではなかったことから「『重大な反則』と表現されているケースとは異なる」と綴った。

 もっともこのプレー場面を切り取ると、捉え方によっては「不相応な力を用いた」とも受け取れなくもない。英紙「デイリー・スター」では「レッドカードを免れたのは幸運だったかもしれない」と報じられるなど、さまざまな見解が行き交っていた。

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