「チーム一丸となって『東京に住んでいる人たちへFC町田ゼルビアの存在感』を示したい」

　これまでヴェルディとのダービー経験はない長谷川だが、FC東京時代には同じ東京を拠点とするクラブに対して「負けられない」というライバル意識があったと明かす。「42試合のうちの1試合」と位置づけつつも、「勝てば勢いに乗る部分がある」と“ダービー効果”を認めている。

「ダービーは結構燃えるタイプです（笑）。FC東京の時は多摩川クラシコ、セレッソ大阪では大阪ダービー、大宮アルディージャではさいたまダービー、サラゴサではオサスナとダービー、名古屋グランパスの時も東海ダービーと、いろいろなチームで経験してきました。FC町田ゼルビアも東京にあって、応援していただいているファン・サポーターの気持ちを考えると、ヴェルディには絶対に負けられない。しっかり勝って、『FC町田ゼルビアの存在感』を示したいです」

　18歳でプロデビューした長谷川も現在32歳。チームの精神的支柱を担う年齢になった。特に町田は、MF平戸太貴（23歳）、MF髙江麗央（22歳）、MF佐野海舟（20歳）ら20代前半の若手が多く試合に絡んでいる状況だけに、長谷川には潤滑油的な働きも求められる。

「今は行くべきなのか、落ち着くべきなのか、状況判断を含めて経験をチームに還元する役割があると思います。ずっと在籍している深津康太選手、中島裕希選手、今年から加入した鄭大世選手を含めて、上手く若手と融合しながら、フレッシュな気持ちで戦う。いろんなプレッシャーがあるなかで、自分たちがどんなサッカーをできるのか。ファン・サポーターが一番盛り上がる東京クラシックでヴェルディ相手に勝つことができれば、また一つ勢いに乗れると思う。今年結果を出すんだぞ！　という自分たちの強い意志も見せたいです」

　新旧が融合した町田が東京クラシックでどんな戦いを見せるのか、目が離せない。

※取材はビデオ会議アプリ「Zoom」を使用して実施。

【試合情報】
開催日：2021年3月14日（日）
カテゴリー：J2リーグ第3節 「東京クラシック」
対戦カード：FC町田ゼルビア vs 東京ヴェルディ
キックオフ時間：14:00
試合会場：町田GIONスタジアム

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