中村俊輔は「日本のバッジョ」 レッジーナ時代の輝きを“スーパースター”級と伊再評価

「スーパーヒーローのようで、なんでもできるのに、やりすぎない」

 中村はイタリアカップでデビューすると、初得点はホームでのリーグ戦・インテル戦。世界的なレフティーでもあるウルグアイ代表FWアルバロ・レコバの前で見事なフリーキックを決めた。当時のイタリア紙「コリエレ・デラ・セーラ」は「6.5」点をつけたとして、「ボールがない時ですら中盤のスペースを支配することができる。特にレッジーナにとって興味深い選手」という寸評であり、「翌日の『中村がバッジョ(素晴らしいFKのこと)を決めた』という見出しも必然だった」と回想している。

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 その後、3シーズンにわたって活躍した中村について、「日本のチームとのプレシーズンマッチではキャプテンマークを渡されたが、サポーターは『もうレッジョのアイドルだ、ナカ・ムラ』と歌う。ただ、そのヨーロッパのほかのクラブからの注目も集めてサイクルは終わった。彼はスコットランド(セルティック)に、たった300万ユーロ(約3億6000万円)で移籍した。そこでも素晴らしい評価を得て、最高のゴールも決めた」と、別れについても触れた。

 ルタ氏は中村について「ちょっと不幸なスペインでの経験を経て彼は日本に戻り、今日もプレーしている。走っているバスの窓にフリーキックを入れたり、ケーキの上の人形に当てたり、『トリック」で人々を楽しませることもある。スーパーヒーローのようで、なんでもできるのに、やりすぎない」と評した。

 今季もJ1でプレーする日本サッカー史上に残るレフティーのことは、イタリアでも語り継がれている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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