ヘタフェ久保は「主役から脇役へ」 ”ベンチのレギュラー”への急落に現地紙注目
出場機会が限られる久保の現状にスペインメディアが言及 「恩恵を受けていない」
ヘタフェの日本代表MF久保建英は、リーガ・エスパニョーラの直近3試合で先発落ちと苦しい状況が続く。加入当初に比べ、チーム内での立場が急落しつつある現状に、スペイン紙は「チームの悪い力学に引きずられている」と指摘している。
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久保は昨夏に強豪ビジャレアルへの期限付き移籍したものの、ウナイ・エメリ監督の下で思うように出場機会を得られず、ヘタフェへ“再レンタル”。1月11日の第18節エルチェ戦(3-1)で途中出場から新天地デビューを果たすと、その後は4試合連続でスタメン出場を果たした。
しかし、2月9日に行われた第1節順延分のレアル戦(0-2)でベンチスタートとなると、そこから3試合連続のスタメン落ちとなり、チームは現在6戦未勝利。成績が下降線を辿るとともに久保の立場が急落した現状について、スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」は「刺激的な補強からベンチのレギュラーとなり、主役から脇役へと変貌を遂げた」と綴り、チーム戦術の”犠牲”になっていることに触れている。
久保の加入当初、ヘタフェは4-2-3-1システムを採用していたが、守備の強度が落ち敗戦を重ねたことで、ホセ・ボルダラス監督は4-4-2システムを基本布陣とした本来の守備的システムへ回帰。久保はその煽りを受ける形となり、記事では「ボルダラスの戦術的なスキームの変更は、新しい変化を模索する中で彼のチームの悪い力学に引きずられて、日本人選手は恩恵を受けていない」と指摘されている。
現状、久保は絶対的な信頼を勝ち得ておらず、次戦のバレンシア戦(27日)でもスタメン起用されるかは不透明。飛躍を期した新天地で思わぬ壁にぶつかるなか、この試練を乗り越えられるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)