今季無冠決定的なアーセナル ベンゲル20年政権で最大のミスは「リバプールを怒らせたこと」

英解説者が分析 2013年にスアレスに“どケチオファー”で失敗

 アーセン・ベンゲル監督率いるアーセナルは今季は3季ぶりの無冠でシーズンを終えることが確実な情勢だ。フランス人指揮官は20年間の指揮で3度のリーグ優勝と6度のFAカップ優勝をチームにもたらしてきたが、元イングランド代表MFで現在は解説者のジェイミー・レドナップ氏は2013年に監督人生最大のミスを犯していたと一刀両断している。英地元紙「デイリー・メール」が報じた。

 現バルセロナのウルグアイ代表FWルイス・スアレスは2011年1月から14年夏までリバプールで活躍。ベンゲル監督は、後にプレミアリーグ得点王となるストライカーの獲得に動いたが、結局失敗に終わっていた。レドナップ氏はこう振り返っている。

「ベンゲルがイングランドのフットボール界で過ごした20年間にはいくつものハイライトがある。しかし、2013年6月に起きたあの日、リバプールを怒らせたあの試みのことは無視できないだろう。スアレスを獲得できなかったことは、ベンゲル政権で最大の誤ちだ」

 レドナップ氏が強調したのは、アーセナルがスアレス獲得のためにリバプールに提示したと言われる奇想天外なオファーのことだ。リバプールがスアレスと結んだ契約では、違約金が4000万ポンド(約64億円)に設定されていたというが、アーセナルは4000万ポンド+1ポンド(約160円)というケチ臭いオファーを送った。当時リバプールを率いていたブレンダン・ロジャース前監督はこのオファーを「ジョークとして受け取った」と語るなど、リバプールは取引に応じなかった。

 

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