「狂気のバイシクルキック」 岡崎慎司、9年前の芸術的な一撃をブンデス公式が回顧
シュツットガルト在籍時の2012年に決めたスーパーゴールの映像をブンデス公式が投稿
日本代表としても長く活躍するFW岡崎慎司は、今季ウエスカでリーガ・エスパニョーラに初参戦し、第12節グラナダ戦(3-3)で待望の初ゴールを奪った。これでドイツ、イングランド、スペインと欧州3カ国のトップリーグで得点をしたストライカーになったが、ブンデスリーガ公式インスタグラムは19日に回顧企画として、岡崎が9年前の同日に決めたスーパーゴールの映像を「狂気のバイシクルキック」と綴って振り返っている。
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Jリーグの清水エスパルスでプロキャリアをスタートさせた岡崎は、3年目の2007年に21試合5得点を決めて頭角を現すと、翌08年にはA代表デビューも果たしてブレイク。10年南アフリカ・ワールドカップに出場後、ドイツのシュツットガルトへ移籍した。3シーズンを過ごした後にマインツでプレーし、15年夏にイングランドのレスターへ。1年目の15-16シーズンには、奇跡と言われた快進撃でプレミアリーグ制覇を果たしている。
そんな輝かしいキャリアを歩んできた岡崎は、攻守にハードワークする泥臭いプレーが持ち味だが、これまで記憶に残るアクロバティックなゴールを決めている。その一つが、今回ブンデスリーガ公式インスタグラムが振り返った、シュツットガルト時代の2012年2月19日、リーグ第22節ハノーファー戦(2-4)で生まれた一撃だ。
1-4とリードを許したなかで迎えた後半34分、左サイドの元日本代表DF酒井高徳(現ヴィッセル神戸)のクロスを、中央で元ドイツ代表FWカカウがヘディングで合わせると、ボールはペナルティーエリア内にフワリと高く上がる。落下地点に素早く入った岡崎は、タイミングを見計らいながら華麗なバイシクルシュートを選択。ボールを見事に捉えた一撃はゴール右上隅に突き刺さり、相手GKもまったく反応できなかった。
この映像にブンデス公式インスタグラムが「狂気のバイシクルキック」と添えて公開すると、コメント欄には「ゴラッソ」「翼」「オカザキは伝説」「私のヒーロー」といった声がファンから寄せられていた。岡崎のスーパーゴールといえば、レスター時代の2015-16シーズンに決めたオーバーヘッド弾も有名だが、日本人ストライカーの勇姿は献身的なプレーとともに、各チームのサポーターの記憶にしっかりと刻まれているようだ。