名将ベンゲル、元英代表DFの“禁断の移籍”を回顧 「再び獲得するか、確信を持てない」

2001年にアーセナルに移籍したソル・キャンベル(左)と当時監督のベンゲル氏【写真:Getty Images】
2001年にアーセナルに移籍したソル・キャンベル(左)と当時監督のベンゲル氏【写真:Getty Images】

トッテナムとの古巣対戦を前に元代表DFソル・キャンベルにブーイングを行う

 1996年から2018年まで、長期にわたってアーセナルを率いたアーセン・ベンゲル氏が、過去に行ったユニークなトレーニングについて明かした。英紙「メトロ」が報じている。

 ベンゲル氏が振り返ったのは、2001年夏のことだった。そのシーズンのアーセナルには、同じ北ロンドンに本拠地を持つトッテナムでキャプテンを務めていたイングランド代表DFソル・キャンベルが、移籍金ゼロで加入。その数カ月後、アーセナルが敵地でのダービーを迎える前、トッテナムのファンは“裏切り者”とキャンベルへの憎悪をぶつけ、試合中も激しいブーイングが送られた。

 アーセナルでは、このダービーを前に選手たちがキャンベルに向けて練習中からブーイングをしていたことが語り継がれている。ドイツスポーツ誌「11 Freunde」のインタビューで、その真相を問われたベンゲル氏は「彼らは実際にそうしていた。そして、そのことについても冗談を言っていた」と、事実であることを認めた。

 ただ、戦力アップの面では大きなプラスになったキャンベルの禁断の移籍については、正しかったのか、確信が持てないでいるという。

「ソルの状況はひどいもので、ストレスに満ちていた。どれだけシビアな状況だったかを彼は話していた。トッテナムのファンが怒り狂っていたから、一部の店に夕食へ行くこともできなくなり、ロンドンを自由に歩けなくなったらしい。彼が直面した困難を考えれば、同じ状況になった時、再び彼を獲得するか、確信を持てない。もっとも、秘密裏に行われたこの移籍に関係したのは私、(元副会長のデービッド・)デイン氏、ソル、彼の代理人の4人だった。現在のサッカー界では、とても多くの人が移籍に関与するから、同じようなことは起こりえないだろうね」

 キャンベルが加入したアーセナルは、2003-04シーズンにプレミアリーグの無敗優勝を果たすなど、黄金期を迎えた。アーセナル史上、最も成功した移籍の一つに挙げられるこの禁断の移籍だが、キャンベルの苦労を知るベンゲル氏にとっては、笑顔だけで振り返れる移籍ではないようだ。

(Football ZONE web編集部)


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