長谷部誠は「驚異的な存在」 フランクフルトが「引き留めるべき5つの理由」を独紙分析
レバークーゼン戦でボランチとして躍動、フィヨルトフト氏も称賛
フランクフルトの元日本代表MF長谷部誠は、2日に行われたブンデスリーガ第14節レバークーゼン戦にボランチで先発し、2-1の勝利に貢献したことで現地メディアの評価が高まっている。ドイツ紙「ビルト」は、「フランクフルトの長時間燃焼ストーブ。フランクフルトが長谷部を引き留めておかなければならない5つの理由」と題した特集記事を掲載し、チームにおける日本人MFの重要性について取り上げている。
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今月18日に37歳の誕生日を迎える長谷部だが、その実力はまだまだ健在で、「ビルト」紙の専属コラムニストである元ノルウェー代表FWヤン・オーゲ・フィヨルトフト氏も、「彼は驚異的な存在だ。この年齢であれだけのパフォーマンスを見せているのだから、脱帽だよ」と称賛の言葉を惜しまない。
実際、レバークーゼン戦での長谷部の走行距離11.3kmはチーム内2位の数値であり、さらに長谷部の今季の1試合平均スプリント数17.4回もチーム平均の数値(15.4回)を上回っていて、体力的な衰えは全く見られていない。こうしたフィットネスの面で良い状態を保っていることを、同紙は長谷部を引き留めておくべき最初の理由として挙げている。
また、長谷部の1試合平均のボールタッチ数は72.9回で、チーム最多のタッチ数を記録することもしばしばあるにもかかわらず、パス成功率は常に90%近くに達する高い精度を誇っているという。その他には自信に満ちた振る舞いがチームに落ち着きをもたらすこと、若手の模範となれる存在であること、そして自身の豊富な経験を若手に伝えることでチームの成長を促せることも、同紙はフランクフルトが長谷部を必要としている理由だと分析している。
長谷部とフランクフルトの契約は今年6月末となっていて、昨夏に契約延長が発表された時には今季終了後の引退が既定路線と見られていた。しかし、前述したフィヨルトフト氏も「長谷部との契約をあと1年延長するべきか、それともチームのさらなる若返りを図るべきかという問題がフランクフルトにはある。答えを出すのは難しい作業だが、贅沢な悩みでもあるね」と同紙の取材に対して語っているように、周囲の予想を覆して契約延長を望む声が出るほどのパフォーマンスを、今の長谷部は見せている。
(FOOTBALL ZONE編集部)