「顔がこわばるような緊張もあった」 青森山田監督、選手権初戦の勝利に安堵「ホッとした」

青森山田の黒田剛監督(写真中央右)がチームにとっての初戦を振り返った【写真:Football ZONE web】
青森山田の黒田剛監督(写真中央右)がチームにとっての初戦を振り返った【写真:Football ZONE web】

広島皆実に後半2得点で勝利、黒田監督「初戦は勝てれば良いと…」

 第99回全国高校サッカー選手権は2日に各地で2回戦の試合が行われ、今大会初戦となった広島皆実(広島)との一戦を2-0で勝利した青森山田(青森)の黒田剛監督は、「まず初戦は勝てれば良いと言っていたので、その点ではホッとした」と振り返った。

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 2016年度、18年度と過去2回の優勝経験を持ち、前回大会はMF武田英寿(卒業後に浦和レッズ加入)を擁して準優勝。今大会はそのチームでもレギュラーとして活躍し、浦和入りが内定している3年生DF藤原優大と、前回大会で4得点の2年生MF松木玖生が「10番」を背負い、攻守の軸となった。

 優勝候補として臨んだチームだったが、大会初戦の硬さが前半に見られ、黒田監督が「プレッシャーなどあるなかで、思いを背負い過ぎたのか、だいぶ硬くなっていた。3、4人の経験者はいるにしても昨日くらいから顔がこわばるような緊張も感じていた」という状況で、ボールを保持して押し込みながらもゴールを奪えないままハーフタイムを迎えた。

 そうしたなかで黒田監督は松木と、もう1人の攻撃の軸であるMF安斎颯馬について「うちの武器は安斎と2人の連携。前半はあまりそれが出ていないと指摘した。1人でできるのはあまりないのでグループで局面を打開すること。青森山田はみんなが点数を取るサッカー」とハーフタイムに指摘したと話す。

 その修正は後半のピッチに表れ、後半5分に松木が先制点を奪うと、同10分には安斎が追加点を奪った。黒田監督は松木について「勝気なので、やってやろうという気持ちが出すぎたゲームであまり機能しなかったと思う。今日のミーティングに反省点を持ちたい。ただ、ここ一番で良いコースにシュートを決めるところはさすがだと思う」と評価した。

 その後は広島皆実のカウンターを封じ込めつつゲームをコントロールし、そのまま2-0で勝利した。3回目の優勝を狙う指揮官は、「まず初戦は勝てれば良いと言っていたので、その点ではホッとした。明日からはもう少しほぐれて動けるのではないかと思う」と、連日開催となる3日の3回戦で対戦する帝京大可児(岐阜)戦で、緊張感からの解放を期待した。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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