”ターンオーバー”の試合で残した結果

　前線だけでなく、中盤も“セカンド・チョイス”の選手が並んだ。MFルーカス・モドリッチはベンチ外、MFトニ・クロースが控えに回る中で、インサイドハーフには放出が噂されているMFイスコ、そしてハメスのふたりが並んだ。今後のサバイバルを占うだけに、ハメスにとって大勝の契機となった一撃は、単なる1ゴール以上の価値を持ちそうだ。

　試合後の会見で指揮官は、「我々のグループは才能のある選手が多く並び、全員がプレー可能だ。だからこそ、スターティングイレブンを選ぶのは常に難しいんだ」と語った。ハメスは今季、ナイトクラブでの夜遊びや暴走運転など、ピッチ外での問題行動の方が目立つ不甲斐ないシーズンを送り、地元メディアに「レアルがハメスを排除したい5つの理由」との特集を組まれるなど、”白い巨人”で非常に危うい立場に置かれている。

　自らの存在価値を誇示する直接FK弾は、復活の狼煙となるのか――。12日に3点差以上の勝利が義務付けられるCL準々決勝第2戦で、ハメスは再び輝くのだろうか。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images