浦和の“技巧派ルーキー”武田英寿、J1デビュー戦で躍動 「悔しくて不甲斐ないけど…」

浦和レッズの大槻毅監督【写真:小林 靖】
浦和レッズの大槻毅監督【写真:小林 靖】

大槻監督も才能を評価 「もう少し慣れてくればいろいろなことができる」

 武田は合計で約10分間となったプレータイムに、「トップ下という形で、守備の負担がなく攻撃に専念できるように入れてもらった。上手く入れて短い時間の中でシュートも2本打てたけど、最後のプレーで点を取り切っていればというのはあります」と振り返った。

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 大槻監督は「まだプレッシャーの強いところだと少し難しいけど、広がってくればいろいろなことができるし、もう少し慣れてくればいろいろなことができる。もしかしたら、もう少し前に人がいたほうがということもあるので、少し下のポジションでも良いのかもしれない」と、プレーメーカーとしての資質があることに言及した。

 かつて日本代表や欧州で活躍した中田英寿氏を、自らの名前のルーツに持つ逸材は、約10分間ではあったものの停滞感に包まれた浦和のホーム埼玉スタジアムで、確かに希望の光を放った。

 若きレフティーは「選手権が終わってレッズに加入することになって、期待されていたことは自分でも分かっていた。ここまで出場がなかったのは悔しくて不甲斐ない気持ちもあるけど、残り2節、ここまで努力してきたものを見せていければいいし、これから浦和レッズを引っ張る選手として良い印象で勝利に貢献できれば」と、浦和の未来を担っていくことを誓った。
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