ベルギー代表FWルカク、W杯日本戦を回顧 カウンターの“極意”を明かす「私は世界トップ5の1人」

日本戦を回顧したインテルでプレーするベルギー代表FWロメル・ルカク【写真:Getty Images】
日本戦を回顧したインテルでプレーするベルギー代表FWロメル・ルカク【写真:Getty Images】

ロシアW杯で日本と対戦…試合終盤にカウンターで決勝ゴールが生まれた

 インテルでプレーするベルギー代表FWロメル・ルカクはフランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール」のインタビューで「私は世界のトップ5ストライカーの1人だ」と豪語している。さらにインタビューでは日本代表と対戦した2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)でのプレーも回想している。

 ルカクといえば16歳でプロデビューを飾り、これまでにチェルシーやマンチェスター・ユナイテッドなどイングランドで経験を積んだベルギーが誇る点取り屋だ。現在は2019年に加入したインテルに所属。身長190センチの恵まれた体格にスピードも兼ね備え、セリエAの舞台でゴールを量産している。

 現在27歳のルカクは自身が世界トップクラスの点取り屋であることを自負しているようだ。フランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール」のインタビューでは「この5カ月間で、私は世界のトップ5ストライカーの1人だ。より多くの得点を決めている選手もいるかもしれないが、私はトップ5に入っている。ランキングにはしたくないが、私もそのうちの1人だ」と自信満々に語っている。

 自らを世界でも五指に入るストライカーだと豪語したルカク。インタビューでは2018年ロシアW杯ベスト16の日本戦と、準々決勝のブラジル戦の2試合を例に挙げ、カウンターアタックの極意についても語っている。

「(カウンターアタックにおいては)情報を取り入れることが最も重要だ! 多くの選手は加速しながらボールを見ている。私は周りで何が起きているのかを見れるように、できるだけ遠くまでボールを押し進めるんだ。直近のW杯でのブラジル戦と日本戦がその状況をよく表している。

 ブラジル戦ではマルセロが下がってバランスを崩しているのが見えたので、ケビン・デ・ブライネにボールを渡した。彼はかかとに重心が乗っていて、動けなくなっているのがわかっていた。日本戦ではボールを持っていなかったが、同じことだ。私はトーマス・ムニエのために道筋を空け、あとはナセル・シャドリに任せるべきだと感じていた。全てはピッチを見渡す能力があるかないかだ」

 日本戦でのベルギーはGKティボー・クルトワを起点に自陣から高速カウンターを発動。デ・ブライネ、ムニエ、シャドリとつないで決勝ゴールが生まれたプレーの間にルカクはボールに一度も触れていないが、右サイドから中央に走り込んでムニエが走り込むためのスペースを空けるなどオフ・ザ・ボールの動きでゴールを導いていた。

 ルカクはマッチアップするDFを弾き飛ばしてゴールを奪う豪快なプレーが持ち味の一方で、周囲を生かす術もしっかりと心得ているようだ。

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