ラツィオ新監督にS・インザーギ氏が就任 来季セリエAで兄弟指揮官の対決が実現!?
ローマ・ダービーに敗れピオリ監督を解任 下部組織で指導する弟シモーネ氏を抜擢
ラツィオが3日のローマとのダービーマッチで1-4と大敗後、成績不振を理由にステファノ・ピオリ監督を解任し、現役時代イタリア代表FWだったシモーネ・インザーギ新監督の就任を発表した。昨季ACミランを率いたフィリッポ・インザーギ前監督の実弟であり、現役時代に世界を沸かせたストライカー兄弟がいずれもセリエAの指導者となる。
ローマ・ダービーでの大敗から3時間後、ラツィオは監督交代を発表した。2014年に就任したピオリ監督は、今季リーグ3位以内を目標として掲げていた。だが、来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権を得られる3位ローマとの勝ち点差は21に開き、UEFAヨーロッパリーグでもベスト16で伏兵スパルタ・プラハに敗れ、敗退していた。
新監督に抜擢された弟のシモーネ氏は、ラツィオの下部組織で監督を務めていたが、今季残り7試合でトップチームの指揮を執ることになる。兄のフィリッポ氏はミラン下部組織で監督を務めていたが、昨季トップチームの指導経験がないままミランの監督に就任。序盤はカウンター戦術がはまり、セリエA屈指の攻撃力を誇るなど手腕を発揮したが、終盤に失速。解任時にはゴール裏のサポーターが、強化責任者のアドリアーノ・ガリアーニCEOを糾弾する声明を出していた。
フィリッポ氏には来季サッスオーロ監督就任の可能性が浮上している。イタリアサッカー界にその名を刻んだストライカーが来季、兄弟監督としてセリエAを沸かせるかもしれない。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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