「僕が一番うまい」 シティ守護神、PKキッカーへ立候補も…“容認不可”の理由とは?
GKエデルソンがPKキッカーへ意欲も監督は否定的 「サッカーという競技に対して…」
ジョゼップ・グアルディオラ監督が率いるマンチェスター・シティは、ボール保持率が高く、相手のペナルティーエリア内でファウルを受けることも少なくないが、クラブはPKのスペシャリストを見つけ出せていない。ブラジル代表GKエデルソン・モラレスは、自信を見せているが、グアルディオラ監督がキッカーを務めることを認めないという。スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」が報じている。
シティは昨季のリーグ戦で最多のマンチェスター・ユナイテッド(14回)に次ぐ11回のPKを獲得した。しかし、そのうち5本は失敗しており、成功率は54.5%にとどまっている。また、今季も2度のPKを獲得したが、そのうちの1本は失敗に終わった。
PKを失敗した選手の顔触れを見ると、イングランド代表FWラヒーム・スターリング、アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ、ドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアン、ブラジル代表FWガブリエル・ジェズス、ベルギー代表MFケビン・デ・ブライネとなっており、チームはPKキッカーを固定できていない。
そんななか、我こそはとキッカーに立候補するのが、GKのエデルソンだ。ブラジル代表守護神は以前、「僕はフリーキックの練習はやらないけれど、PKの練習はやっているよ。うちのチームには、フリーキックの名手が数多くいる。でも、PKは僕が一番うまい。ただ、どういうわけか、任されないんだ」と、語っている。
ルール上、PKやフリーキックをGKが蹴ることに問題はない。元パラグアイ代表GKホセ・ルイス・チラベルトやブラジル代表GKロジェリオ・セニなどのように、GKでありながら、セットプレーの名手は存在した。しかし、グアルディオラ監督は、GKが直接ゴールを狙えるセットプレーのキッカーを務めることに抵抗があるようだ。
「彼がキッカーを務めないのは、GKだからだ。他にもキッカーを務めることができる選手はいる。対戦相手に対して、そしてサッカーという競技に対してのリスペクトだ」
以前、このように語ったというグアルディオラ監督だが、ここ2シーズンのシティのPK成功率は5割台と決して高くない。この状態が続けば、エデルソンがキッカーを任されることがあるかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)