「デジっち」も復活！　「選手の裏側、素顔を引き出していきたい」と矢部氏

　スポーツチャンネル「DAZN（ダゾーン）」は24日、人気お笑いコンビ・ナインティナインの矢部浩之氏がMCを務める新番組「YABECCHI STADIUM やべっちスタジアム」の制作発表会見をオンラインで行った。今回の会見、事前に「大物選手獲得」とアナウンスされていたが、三浦知良選手の“カズポーズ”でスポットライトを浴び、会見に登場した矢部氏は「大物選手の、やべっちこと、矢部浩之です。新加入することになりました」と笑顔で挨拶した。

「18年以上、テレビというピッチでサッカーを応援させていただきましたが、サッカー選手やファン・サポーターに逆に応援されていたと感じました。まだまだ日本サッカーに携わっていきたいですし、（前の番組が終わって）寂しい気持ちでしたが、こんなに早く新しい番組ができるのでうれしく思っています」

　サッカーファンなら誰もが知るサッカー情報番組「やべっちF.C.」（テレビ朝日）が、約18年半の歴史に幕を閉じたのは今年9月。サッカーファンだけでなく、サッカー関係者や選手からも、番組終了を嘆く声が聞かれた。そんななかで今回発表された「やべっち」の復活。会見にはサッカー選手からの復活を喜ぶコメント動画が届けられたが、これには「（前の番組が）終わる時もたくさんのコメントをいただいて…今回のコメントのほうが泣きそうですね。うれし涙ですよね」と感激。「プロの選手たちがこれだけ気にしてくれた、待っててくれたんだと思うと、DAZNさんと一緒にやれることがありがたいし、以前よりも進化したサッカー番組を楽しんでいただきたいと、より思います」と思いを噛み締めた。

　新番組の「やべっちスタジアム」は、子どもから大人まで楽しめるサッカー情報番組。Jリーグを中心としたハイライトや、海外の日本人情報、さらにサッカーファンにはお馴染みの「デジっち」などの人気企画に加えて、新たな企画で選手の知られざる素顔を届けるという。そんな新番組に対して矢部氏は「選手の裏側、素顔をもっともっと引き出していきたい」と思いを口にした。

「自分がボールを蹴っていたい、プレーヤーでいたいという思いは前からあったので、年齢は重ねていく一方ですが、プロ選手の方と一緒にボールを蹴りたい思いが強いです。また、『デジっち』は引き続きやっていく企画になると思いますが、選手の裏側、素顔をもっともっと引き出していきたい。前の番組ではオンエアできなかったところもDAZNでは挑戦して見せていきたいと思っています。選手の皆さんも楽しんでやってくれているので、今まで見たことないような選手のプレーや素顔をお見せできたらと思っています」

　初回は、今月29日の23時から生配信され、解説者は中山雅史氏、中田浩二氏、名波浩氏が週替わりで担当し、アシスタントは黒木ひかりさんが務めるという。DAZNからのオファーに「いろいろな思いがありました」と吐露した矢部氏。「一言でいうと、チャーンス！　サッカーができる！　そしてサッカーが楽しめる！　というチャンスをいただいた」と感じつつ、「18年以上、前の番組をやらせていただき、（番組終了を）惜しんでいただけたのはありがたかったですし、そのご縁がここにつながったと思うので、その感謝を逆に皆様にお返ししていきたい」と会見を締めくくった。