「吉田と冨安に挑戦状を」 G大阪DF昌子に元日本代表CBが太鼓判「世界レベルに目が…」

(左から)吉田麻也、昌子源、冨安健洋【写真:Getty Images&小林 靖】
(左から)吉田麻也、昌子源、冨安健洋【写真:Getty Images&小林 靖】

【栗原勇蔵氏のDF解析】昌子が見せる“スピード系”アタッカーへの対応力を称賛

 今季のJ1リーグは川崎フロンターレが首位を独走し優勝に王手をかけている一方、2位以下の順位は拮抗している状況にある。そうしたなか、直近13試合で10勝2分1敗の快進撃を見せ、2位に位置しているのがガンバ大阪だ。今季加入したDF昌子源が徐々に存在感を高めているなか、元日本代表DF栗原勇蔵氏は「吉田と冨安に割って入る存在になれる」と、昌子の日本代表復帰に太鼓判を押している。

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 2011年に鹿島アントラーズでプロデビューを果たした昌子は、7年半にわたって“常勝軍団”に在籍し、18年には主将としてクラブ史上初のAFCチャンピオンズリーグ優勝を達成した。昨季限りで現役を引退した横浜F・マリノス一筋の栗原氏は、何度も昌子と対戦した経験を持っているが、当時から別格のスケールを感じ取っていたという。

「スピードを武器にするアタッカーへの対応がめちゃめちゃ上手い。スピードで一歩、二歩前に出られる感覚があるなか、昌子を前にしたらそれもできずに防がれてしまうわけだから。スピードだけでどうにかなるものではなく、体の入れ方や咄嗟の判断力など、多くの能力が凝縮されている。絶対的な間合いを自分で持っているのだと思う」

 2016年に日本で開催されたクラブワールドカップ(W杯)では決勝戦に進出し、レアル・マドリードと対戦。タレント揃いの欧州王者には敗れたものの、延長戦までもつれ込む熱戦を演じた。「クリスティアーノ・ロナウド相手に、封じることはできずとも健闘はしていて、あのスピードに置き去りにされなかった印象も残っている。1対1の対人力は、日本人のなかで圧倒的。今のJリーグで見ても、対抗できるのは(横浜FMの)チアゴ(・マルチンス)や(川崎の)ジェジエウくらいじゃないのかな」と振り返った。

 18年12月にフランス1部トゥールーズへと完全移籍。主力の座を掴んだ時期もあったが負傷に苦しめられ、本領発揮には至らなかった。「フランスで結構3バックをやっていたが、昌子は典型的な4バックのセンターバック(CB)なのかな。G大阪でも加入当初3バックだったけど、見た感じしっくりいっていなかった。能力は申し分ないが、間合いの範囲を踏まえても、鹿島の伝統的な4バックの血が流れているんだろう」と指摘していた。

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