「余裕なんてなかった」 日本代表GK川島、元英代表名手のPK阻止”決定的瞬間ショット”に反響「震えました」

日本代表GK川島永嗣【写真:Getty Images】
日本代表GK川島永嗣【写真:Getty Images】

公式インスタグラムを更新、オーストリアのグラーツで行われた10年前のイングランド戦を回顧

 日本代表GK川島永嗣(ストラスブール)が公式インスタグラムを更新した。13日にオーストリアのグラーツで行われるパナマ戦を目前に控え、10年前の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)直前に同地であったイングランドとの親善試合を回顧。当時の写真を投稿するとともに、「感慨深い」と振り返っている。

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 浦和東高出身の川島は、2001年に大宮アルディージャでプロキャリアをスタート。名古屋グランパスエイト、川崎フロンターレを経て、2010年にベルギーのリールセへ渡った。その後はスタンダール・リエージュ、ダンディ・ユナイテッド(スコットランド)、メス(フランス)、ストラスブール(フランス)でプレーしてきた。

 日本代表としてはこれまで91キャップを刻み、W杯には10年南アフリカ大会と14年ブラジル大会、18年ロシア大会と三度出場。37歳となった今なお、A代表の守護神に君臨し続けているなか、パナマ戦を前に自身の公式インスタグラムを更新し、10年前にオーストリアのグラーツで行われたイングランドとの親善試合を振り返っている。

 南アフリカW杯のメンバーに選ばれたものの控えに甘んじていた当時の川島は、このイングランド戦で先発に抜擢されると、MFフランク・ランパード(現チェルシー監督)のPKを阻止するなど強豪相手に好セーブを連発。試合には1-2で敗れたが、楢﨑正剛に代わり本大会での正GKの座を獲得した。そんな一戦が行われたオーストリア・グラーツでのパナマ戦を前に、川島は当時の記憶に思いを馳せながら、言葉を綴っている。

「10年前。どの国のどのスタジアムでこの試合をプレーしたか。そんな事を知る余裕なんて全くなかった。ただ目の前の与えられたチャンスを掴み取る事に全力で望んでいた。10年経った今。また日本代表で同じオーストリアのグラーツのスタジアムに戻って来れて何だか感慨深い。明日はパナマ戦!!」(原文ママ)

 投稿には、ランパードのPKを阻止する瞬間の写真が添えられており、コメント欄には「この日、目の前でランパードのPKを止めてから川島選手は僕のヒーローです!」「このシーン、震えました」「とってもとってもとーっても緊張しながらTV観戦していた事を思い出します。『チャンスは必ずくる!』掴んでくれましたね」「サッカーは人生なんだなと思いました」といった声が上がっている。

 イングランド戦以降、代表守護神として確固たる地位を確立していった川島。代表キャリアにおけるターニングポイントとなったオーストリアのグラーツには、やはり特別な思いがあるようだ。

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