遠藤航の“重要性”をシュツットガルトOBが強調 「彼がいなければクオリティー失う」
元西ドイツ代表MFハンジ・ミュラー氏が古巣の戦いぶりに言及
昨季の2部優勝によって今季2シーズンぶりにブンデスリーガに戻ってきたシュツットガルトが、好調を維持している。7節を終えて2勝4分1敗の成績で8位につけており、この調子を維持すれば残留争いどころかUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権争いにも加わっていけそうな状況だ。こうしたなか、クラブのOBからは日本代表MF遠藤航の現チームにおける重要性を指摘する声が上がっている。
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昨年夏にシント=トロイデン(ベルギー)からシュツットガルトに加入した遠藤は、昨季途中からボランチのレギュラーの座を掴むと、今季もここまでリーグ戦全試合に先発フル出場し、デュエル勝利数でブンデスリーガ1位の数字(101回)を記録するなどチームに大きく貢献している。
こうした遠藤の奮闘を、1970年代後半から80年代初頭にかけてシュツットガルトで活躍した元西ドイツ代表MFハンジ・ミュラー氏も認めている。ドイツ紙「ビルト」の取材に対して、「降格圏にいるケルンなどのクラブとの間にある7ポイントの勝ち点差は、良い蓄えだと言える。これなら1つか2つ負けてもすぐ下位に落ちてしまうことはないからね」と、シュツットガルトが昇格組ながらここまで順調に勝ち点を積み重ねていると評価した。
さらにミュラー氏は、遠藤、MFオレル・マンガラ、MFゴンサロ・カストロの名前を挙げて、「彼らは今のシュツットガルトのパフォーマンスを支える非常に重要な選手たちだ。彼らは難しい場面であっても常に解決策を見出すことができるし、ボールを失うことがほとんどない」と3選手のパフォーマンスを称賛。遠藤については、「彼はピッチ中央で非常に重要な役割を担っている。彼が怪我などでいなくなれば、シュツットガルトのクオリティーは大きく損なわれるだろう」と語り、遠藤がチームにとって必要不可欠な存在であると指摘している。
1980年代初頭のドイツサッカーを代表する選手と称され、西ドイツ代表の一員として1980年の欧州選手権では優勝も経験しているミュラー氏の目から見ても、今季の遠藤の活躍は群を抜いたものであるようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)