6戦無敗の浦和、3バック攻略に課題 大槻監督&エース興梠が指摘した“効率性”の改善

大槻毅監督や、FW興梠慎三らが話すチームの課題とは【写真:小林 靖】
大槻毅監督や、FW興梠慎三らが話すチームの課題とは【写真:小林 靖】

試合開始早々に先制するも守備がハマらず 大槻監督は「ボールを握る時間」で反省

 浦和レッズは、3日に行われたJ1リーグ第26節の敵地サンフレッチェ広島戦で1-1と引き分けた。2試合連続で3バックの相手にドローとなり、大槻毅監督やFW興梠慎三は効率性について言及した。

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 浦和は前半3分にエース興梠がFWマルティノスからのラストパスを受け、先制ゴールをマーク。J1史上初の9年連続2桁ゴールに王手をかける今季のリーグ9得点目に「相手ディフェンスと良い駆け引きで勝てたので。あとはボールが入ってくるのを信じて、ファーストタッチが上手いところに決まったので、決められて良かった」と納得の表情だった。

 一方で、この早い時間の先制点は「最初の得点が開始早々だったので、なかなか難しい試合になるかなと思っていた」と興梠が話したように、少しずつ後ろに重心がかかる試合展開を招いた感もある。0-0で引き分けた前節の大分トリニータ戦に続き、3バックの相手に対するプレッシングが空回りする場面は目についた。興梠もまた「大分、そして今日の広島は3バックということで、ちょっとうまく守備がハマらない時間が多いなと個人的には思う」と振り返った。

 そのことは攻撃陣が相手ボール時の運動量を増やすことにつながる。また、大槻監督が「もう少しボールを握る時間があっても良かった。守から攻のところでボールを握る時間が増えるところ、あとは速く攻めきれないのであればもう一回やり直すところということで、効率の部分を求めたほうが良いかなと思った。攻撃の時間が増えれば守備の形も減るでしょう」と話したように、マイボールを落ち着ける時間を作れなかった面も垣間見えた。

 興梠もまた「取った後に自分たちで失う場面がすごく多いので、そこをちょっと改善していかないといけない」と話す。4バックのチームとはマッチアップがハッキリしやすいことでプレッシングとボール保持の整理が進んでいるが、3バックの相手とは調整しきれていない面を見せた2試合になった。

 また、こうした面が勝負どころの後半に前線の選手たちが体力的な厳しさを見せていたことにつながった部分はあっただろう。特に広島戦は互いに中2日の厳しい日程であり、浦和は左サイドバックのDF宇賀神友弥を除く10人がスタメン継続だった。ゲーム全体の効率性が高まることが次の課題になっている。

 これで10月10日の第21節サガン鳥栖戦(1-0)から6戦無敗の3勝3分とチーム状況が好転しているだけに、14日の横浜F・マリノス戦までに迎えるまとまったトレーニングのできる期間を有効に活用したいところだ

(FOOTBALL ZONE編集部)



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