セリエA昨季得点王、悪童ビダルへの“報復ビンタ”で新展開 3試合出場停止の可能性浮上

ラツィオFWインモービレのビダルへ衝撃ビンタが反響拡大【写真:Getty Images】
ラツィオFWインモービレのビダルへ衝撃ビンタが反響拡大【写真:Getty Images】

インモービレがタックルを見舞ったビダルに“報復”を行い、レッドカードで一発退場

 ラツィオのイタリア代表FWチーロ・インモービレは、現地時間4日に行われたセリエA第3節インテル戦(1-1)で、相手選手に“報復ビンタ”を食らわせて一発退場となった。イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」によれば、今回の“暴力行為”により、3試合の出場停止の可能性があるという。

 試合は前半30分、アウェーのインテルがアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスのゴールで先制するも、後半10分にラツィオもセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチがネットを揺らして同点に追いつく。

 白熱した展開のなかで、問題のシーンが起こったのは後半24分だ。敵陣でボールを受けたインモービレは、インテルのチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルに背後からタックルを受けて転倒。ピッチにうずくまっていたインモービレに対し、ビダルが“ファウルはなかった”とばかりに手をかけた瞬間、インモービレが振り払うように出した右手がビダルの右頬を直撃。“報復”でビンタが入る形となり、ビダルも顔面を押さえて倒れ込んだ。

 マルコ・グイダ主審はすかさず、インモービレにレッドカードを提示。昨季得点王の一発退場を境に、さらにイエローカード5回、レッドカード1枚が出される荒れ模様となり、1-1のドローで痛み分けとなった。

「コリエレ・デロ・スポルト」紙は、選手採点(10点満点)でインモービレに対して両チームワーストタイの「4点」をつけ、「ゲームを台無しにして退場となった」と酷評。アルゼンチン紙「Ole」も「物議を醸す退場」と驚きを持って報じている。ラツィオのシモーネ・インザーギ監督は試合後、DAZNのインタビューで「彼(インモービレ)は自分が間違っていることは理解しているが、先にはるかにずる賢いビダルからの挑発があった」と語ったという。

 また、「コリエレ・デロ・スポルト」紙は今回の“報復ビンタ”により、インモービレが3試合の出場停止処分を受ける可能性を指摘している。昨季セリエA得点王を欠くとなれば、ラツィオにとって大きな痛手となりそうだ。

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