浦和、ホーム戦3連敗と苦戦…負け越しからの“打開策”は? FC東京戦で見えた“光”「共有している…」

浦和がホーム戦3連敗と苦戦している【写真:小林 靖】
浦和がホーム戦3連敗と苦戦している【写真:小林 靖】

ホームのFC東京戦では“ベテラン”が揃う 「少しイメージが合う選手がピッチに増えた」

 浦和レッズは9月30日のJ1リーグ第29節の先行開催となるFC東京戦で0-1と敗れた。ホームでFC東京に敗れるのは2003年以来17年ぶりとなるなか、今季のリーグ戦ではホームゲームで勝ち点を伸ばせていない状況がある。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 浦和は9月26日の横浜FC戦、0-2でビハインドを追いかけた後半と同様にMF柏木陽介をボランチに起用。他にもDF宇賀神友弥やFW武藤雄樹がピッチに立ち、長年浦和でプレーする30歳代の選手たちが多くピッチに立った。そのことは武藤による「この連戦で、しっかりそろって練習ができない中で、今日に関しては少しイメージが合う選手がピッチに増えたというか、共有している部分が同じ選手が多かったのが今日のテンポに繋がったかなとは思う」と話すポジティブな一面を生んだ。

 それにより、前半15分過ぎまでは浦和の攻撃には最終的に可能性のある距離からシュートに持ち込むところまで完結するものが表現された。しかし、時間の経過とともに中央が閉じられた相手守備陣を崩すひと工夫や、繊細なテクニックとコンビネーションは発揮されることなく、逆襲を浴びる場面が増えた。その結果、前半37分に先制点を与えてしまった。

 大槻毅監督は、柏木について「FC東京さんの戦い方を考えると、ボールを中央で散らしたり握ったりするのが有効なのではないかという考えから」と起用法を明かした。その一方で、中央に起点を作ってからの突破を集中的にケアしてきた相手を上回るだけの質を見せられなかったのは事実だろう。武藤の話した過密日程とトレーニング回数の関係も、相手の多いところを突破していくため、必要なものの構築にマイナスの影響があると言えそうだ。

 リーグ20試合を終えて9勝3分8敗とギリギリで勝利数が上回っている中でも、ホームゲームに3勝3分5敗と負け越し、3連敗中というのは決して歓迎すべき結果ではない。裏を返せばアウェーでは6勝3敗と、2勝1敗ペースの成績を残している。せめてこの成績が反転するくらいでなければ、なかなかサポーターも巻き込みながら前向きな空気をチームに持ってくるのは難しいだろう。まして、今季は新型コロナウイルスの影響で観客数が制限され、アウェーゲームの観戦がほぼ不可能ななか戦ってきている。

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング