バルサ戦の久保、現地紙がチーム最高タイ評価 途中出場からビジャレアルの攻撃に”変化”

ビジャレアルMF久保建英【写真:Getty Images】
ビジャレアルMF久保建英【写真:Getty Images】

マルカ紙はGKアセンホと並び2点の評価、出場後にチームが「少し良くなった」

 バルセロナは2020-21シーズン初の公式戦で、日本代表MF久保建英を擁するビジャレアルとのリーガ・エスパニョーラ第3節に臨み、4-0で勝利した。退団騒動に揺れたアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが今季初得点を決め、17歳のスペイン代表FWアンス・ファティが2ゴールを挙げるなどの活躍ぶりが高く評価される一方で、途中出場で孤軍奮闘した久保にも地元紙は高い評価を与えている。

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 昨季無冠に終わり、紆余曲折あってのメッシ残留劇などオフを騒がせたバルサだったが、ロナルド・クーマン新監督の下で“ニュー・スタイル”を披露した。

 前半15分にスペイン代表DFジョルディ・アルバからファティ、そしてその4分後にはGKネトから復帰したブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョが持ち込み、再びファティと手数をかけないスピーディーな攻撃で2点をゲット。同35分にはそのファティが仕掛けて奪ったPKで3点目を奪うと、前半終了間際にはメッシの絶妙なキープからのドリブル、クロスが相手のオウンゴールを誘発し、前半だけで4-0と試合を決定づけた。

 この戦いぶりにスペイン紙「マルカ」は、「アンス・ファティは時代を刻むことができる」とPK奪取を含む3得点に絡んだ17歳を高く評価。採点でもアルバ、そして素早い攻守転換を実現したクーマン監督とともに3点満点をつけている。

 一方でほぼ見せ場を作れなかったウナイ・エメリ監督率いるビジャレアルだが、後半29分から投入された久保は数少ない希望だった。すでに4点差をつけられた厳しい状況だったが、後半30分の右サイドのドリブル突破からのラストパス、終了間際にはアルバとの1対1からのカットインシュートを放つなど、得点への意欲を感じさせた。このプレーぶりについて、同紙はマッチレポート内で「(ビジャレアルは)クボがピッチに出てから少し良くなっただけだった」と記述。また採点ではGKセルヒオ・アセンホと並び、ビジャレアルのフィールドプレーヤーでは唯一となるチーム最高タイの2点をつけており、メッシやコウチーニョらと同じ点数となっている。

 バルサの良さが目立った90分間において、今後への期待を抱かせた久保。開幕3試合はすべて途中出場だったが、右サイドハーフの序列を変える可能性のあるプレーを見せた。

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