中国マネーの誘惑を一蹴したリベリー 「お金は一番大事ではない」とバイエルン愛を貫く

ケガからの完全復活を期すドリブラー 「まだここで活躍できる」

 バイエルン・ミュンヘンの元フランス代表MFフランク・リベリーが、中国リーグからの”爆買いオファー”を固辞していたことが明らかになった。ドイツ地元紙「ビルト」が報じている。

「お金は自分にとって一番大事なものではない。お金がもっと欲しければ、中国に移籍していたはずだ。私はオファーを受けていた。だが、私には興味はなかった。ファンと楽しみを分かち合いたいし、もっとバイエルンとタイトルを手にしたい。ここが私のクラブだ」

 天才ドリブラーはこう語った。バイエルンではリーグ優勝5回、DFBポカール優勝4回、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)も2012-13シーズンに制覇している。4月に33歳となるベテランだが、故障さえなければ今でも欧州屈指の実力の持ち主。そんな名手の元にも、チャイナマネーの猛威は及んでいた。

「9年近くここにいるが、まだまだタイトルに飢えている。4月に33歳になるが、まだまだ活躍できる。あと2、3年かな。すでにウリ・ヘーネスとカール・ハインツ・ルンメニゲとは、新しい契約について話し合っている。ここで幸せだ。ミュンヘンでの生活を楽しんでいる。子どもにも妻にもいい環境だ」

 今季のリベリーは左足首の負傷を繰り返し、先発はわずか2試合。2月に首位を独走するチームに再合流を果たしたばかりだ。リーグ、DFBポカール、CLの三冠獲得を目指す名門で復活を期すドリブラーは、チャイナマネーに目もくれず、バイエルンに忠誠を誓っていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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