メッシのバルサ退団騒動は泥沼化? 「今季プレーしない」可能性を米メディア指摘
バルサ側は契約条項について、今夏退団しても来夏まで新チームと契約できないと解釈
バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは新シーズンの始動日に合流せず、移籍騒動はさらに過熱している。バルセロナ側はメッシの退団が実現するケースは、メッシが2020-21シーズンにプレーしないことを意味すると主張しているという。米スポーツ専門局「ESPN」が報じた。
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昨季バルセロナが12シーズンぶりの無冠に終わったなかで、メッシはクラブの現状に失望しており、すでに退団の意思を伝えたとされている。すでにマンチェスター・シティなどへの移籍報道が過熱している。
バルセロナは契約が2021年まで残るメッシの放出について、契約で定められている違約金7億ユーロ(約886億円)の支払いが必要だと主張し、その契約を解除できるオプションは6月中に失効したと主張。スペインのリーガ・エスパニョーラもバルセロナの主張を支持している。
その一方で、メッシ側は新型コロナウイルスの影響でシーズンが8月まで伸びたこともあり、契約解除オプションはまだ有効であると解釈している。メッシは現地時間8月30日に行われたクラブのメディカルチェックを欠席するなど、移籍に向けて強硬手段も辞さない様子だ。
両者の考えが真っ向から対立するなかで、「ESPN」は「バルセロナはリオネル・メッシが合法的にフリーで退団する唯一の方法は、来季フットボールをプレーしないことと考えている」と報じた。
バルセロナはメッシの契約にある条項について、今夏に退団することは可能だが、1シーズンはサラリーを受け取ることができず、既存の契約が満了となる来年夏までは新しいクラブと契約を交わすことができないと解釈しているという。その主張によれば、メッシはバルセロナを退団した場合に2020-21シーズンを丸々棒に振るうことになる。
「ESPN」が取材した複数の法律家は、メッシの契約に関して様々な解釈で可能だとしている。両者が合意に至らなければ、裁判に発展する可能性もあると指摘した。
このまま両者の関係の泥沼化が進めば、サッカー界のトップに君臨するメッシ不在のシーズン開幕という異例の事態を迎える可能性もあるようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)