久保獲得失敗のバイエルン、“ボーナス準備”の交渉背景を海外指摘 「購入オプションを…」
レンタル料+ボーナスで計15億1000万円を準備も久保のレンタル移籍には至らず
日本代表MF久保建英はビジャレアル移籍前、バイエルン・ミュンヘンからもオファーを受けていると報じられていた。レアル・マドリード専門メディアによると、ドイツ王者はボーナスを支払う準備をして購入オプションを付けようとしていたが、結局失敗に終わったという。
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スペイン挑戦1年目をレンタル先のマジョルカでプレーした久保は、リーグ戦35試合に出場して4得点4アシストをマーク。レンタル期間満了後には、保有権を持つレアルの下にパリ・サンジェルマンやACミラン、セビージャ、グラナダなどスペイン国内外から計30以上のオファーが届いたとも報じられていた。
最終的に現地時間10日にビジャレアルへの1年間のレンタル移籍が決定したが、獲得に熱心だとされていたクラブの一つがドイツ王者バイエルンだった。レアル専門メディア「Defensa Central」は「バイエルンはタケ・クボのレンタル移籍を試み、1200万ユーロ(約15億1000万円)を投入」と見出しを打ち、交渉の背景をレポートしている。
「ドイツ王者は日本人に購入オプションを持たせようとし、マドリードに“ボーナス”さえ支払おうとした。そのアイデアはマドリードによってすぐに却下されたが、交渉は続いた。バイエルンは1000万ユーロ(約12億6000万円)とボーナス200万ユーロ(約2億5000万円)を準備。彼らはアジアのマーケットへの影響力を把握しており、クボ加入による収益を推定1500万~1800万ユーロ(約19億~22億7000万円)と算出した。マドリードは1000万ユーロを失った可能性があるが、日本人スターと慎重にスペインでプレーを続けることが最善だと決定した。結局、彼はヨーロッパリーグ出場権を持つビジャレアルへ行き、魅力的なプロジェクトを開始した」
バイエルンは報じられていたレンタル料の他にボーナスの準備もしていたが、レアルと久保はスペインでのプレーを優先させたという。記事では、「ビジャレアルはすでに“タケ・クボ効果”に気付いている」と触れており、ビジャレアルはアジアのマーケットに向けた戦略も推し進めているようだ。
バイエルンにとっては、“逃した魚”は想像以上に大きかったのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)