“ベンゲル解任論”を愛弟子が提言 「レスター、トットナムに優勝されたら…」

昨夏の”最小限の補強”にも触れる

 アーセナルは昨夏、チェルシーからGKペトル・チェフを獲得したのみで補強を早々に終了。中盤の負傷者続出を受けて、今年1月にはバーゼルからエジプト代表MFモハメド・エルネニーを獲得したが、シティやユナイテッドが大型補強を行うなかで、新戦力の加入を最小限にとどめていた。指揮官は現有戦力で十分だと判断したようだが、結果はそれを証明できていない。マーソン氏はさらにこう続けた。

「マンチェスター・シティがリーグ優勝すれば、彼も『彼らはお金を使い、世界中から彼らが欲しいと思った選手を獲得している』と開き直れるだろう。しかし新戦力は必要ないと言いながら、レスターやトットナムがリーグを制したとなれば、彼がその地位をキープできるとは思えない」

 アーセナルで20年以上の指揮を執る名将ベンゲルだが、無敗優勝以降に獲得したタイトルは3度のFAカップと、開幕前にリーグ王者とFAカップ王者が対戦するコミュニティー・シールドを2度制したのみ。毎年リーグで4位以内に入り、UEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得しているが、リーグ制覇からは遠ざかっている。

「彼より優れた監督はいないと言う人も多いだろう。だが、アーセナルを率いてトップ4に導ける監督はごまんといる」

 かつての教え子から厳しい指摘を受けたベンゲル監督だが、12シーズンぶりとなる悲願のリーグタイトルを手にすることはできるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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