堀江貴文氏が語るJリーグの未来とは?(後編)|「都心に専用スタジアムを建設するために“あれ“を売ってしまえばいい」

中西氏を驚かせた堀江氏の大胆アイデア

堀江 ところで中西さん、JFAハウス(※)は誰の持ち物で、いくらぐらいの金額なんですか?

中西 日韓ワールドカップの余剰金の一部で購入したもので、日本サッカー協会(JFA)が所有しています。金額についてはここでは控えますが。

堀江 それ、売ったらどうです? その資金を元手にすれば、いろんなことに投資できますよ。それこそスタジアムを造ることだってできる。ガンバ大阪の新スタジアムの建設費が140億円ですよね。寄付金も募って200億円くらいあれば、あの規模のスタジアムを都心に造ることだってできるでしょう。JFAやJリーグのオフィスもその中に置けばいい。

――緑のピッチを毎日見ながら仕事をすることは、協会やリーグの職員、訪れるサッカー関係者のモチベーションにもなりそうですね。

堀江 懸案だった人の流れをつくる複合型のスタジアム造りが可能になりますよ。しかもJFAの持ち物なので、スタジアムの賃貸収入や、テナントを入れればその収入も入ってくるようになって、キャッシュを生むプロフィットセンターに生まれ変わることになります。そこで生まれた資金を、さらなる投資に回すことだって可能になるわけですよ。

――最新のテクノロジー設備によって、演出面を強化することも可能になりますね。

堀江 テクノロジー面についても、スタジアムの建設の段階で企業に投資してもらえばいい。スタジアムをショーケースの場にすることもできる。都心にある複合型施設にすることで、企業にとってのリターンだって生みやすくなります。

中西 そういった発想はなかったですね。できる、できないはあるとしても、こういった柔軟な発想が、サッカー界の中にいるとなかなか出てこない。こういったことこそ、堀江さんをはじめとする外部の方々にアドバイザーをお願いした理由ですよ。

 前編の最初に僕が申し上げた、”非連続な成長”のためには、こうした柔軟な発想が必要になってくるのです。堀江さんや他のアドバイザーの方々の協力も得ながら、既存の発想や過去の常識にとらわれず、新しいことにもチャレンジしていきたいですね。

(※JFAハウス:日本サッカー協会が所有している御茶ノ水のビル。JFAやJリーグのオフィスがある)

 

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