“スーペル・ピッポ”カムバック 名門復活を託されたインザーギ監督がミランを開幕戦勝利に導く

 

輝ける指導者人生の第一歩

 

「偉大な試合で、偉大な精神性を見せつけた。ミランのDNAというものを見せることができた。だが、ラツィオもこのリーグを驚かすようなチームだ。ピオリ監督の名誉にかけて、喜びすぎてはいけない」

 試合後の会見では努めてそう語り、敵将を思いやる気遣いさえ見せた。ピッポは初勝利に浮かれる様子はなかった。新たな課題と向き合い、こう続けた。

「われわれはもっと組織力を高め、ゴールを奪わなければならない。われわれには信頼が必要だ。精神的に成長する必要がある。選手のふてぶてしい態度を、私は好んでいる。ベルルスコーニ会長? 彼もハッピーな様子だった。われわれはポゼッションを高めなければいけない。だが、成長するだろう。フェルナンド・トーレスも助けになってくれる。カウンターでは素晴らしかったが、問題はポゼッションだ。だが、今チームは飢餓感に満ちている。この結果は士気を高めるだろう。 われわれは偉大なクラブを倒したのだから。ラツィオの偉大さに気づかない人間もいるかもしれないが」

 こだわりの男は、やはり一徹だ。昨季、極度の不振に陥ったMF本田圭佑をプレシーズン中から3トップの右で我慢強く起用し続けた。それが、この日の先制ゴールに昇華した。希代のストライカーは、指導者としても別格なのかもしれない。インザーギが輝ける指導者人生の第一歩をサンシーロで力強く踏みしめた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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